開演前:『アナウンス』
【アナウンス】 ご来場のみなさまに申し上げます。 本日は紹介劇『スペリアル・サガ紹介劇場』公演にご来場いただき、まことにありがとうございます。 開演に先立ち、みなさまにご案内申し上げます。 本公演の登場人物、 サンテルクロス国サイドの登場人物は、 始鳥大陸歴996年の時代の中に生きている人物たちです。 この中でも最高齢であるユディル・エグゼウスが47歳でありますから、始鳥大陸歴949年から生まれ、生き続けた人物たちによる舞台挨拶になります。 登場人物たちの舞台挨拶順を紹介します。 1人目:シェル・エグゼウス 2人目:レオ・ウルワッカ 3人目:ユディル・エグゼウス 4人目:シュライク・シュダークス 5人目:レイルン・サン 6人目:シオン・ディオン 7人目:エターナ・グラント王 8人目:パーム・グラント王妃 9人目:リンガ・エグゼウス 残る役:サンテルクロス軍の紹介 の順番で一人一人舞台上に来て挨拶をしていただきます。 それでは間もなく開演となります。 ご着席になり、しばらくお待ちください。
サー:なるほど。映画や舞台などの舞台挨拶形式で登場人物が現れて紹介していくわけだ。 ウー:アタシたちはそこにツッコミを入れて紹介を進めていけばいいわけね。 サー:”真面目バージョン”だから、真面目にみんな自己紹介をしていくはずだ。だからボクらも真面目に彼らのフォローや応援をしていく準備をしよう。 ウー:オッケー。しかし豪華でそうそうたる顔ぶれね! 始鳥大陸を代表するスペリアルたちに、英雄たちに、王に。。。凄いスター揃いよ! サー:いや、それは彼らを知っているボクたちだからの話であって、これから見たり聴いてくれるお客さんたちにとっては新人同然ですから。 ウー:そうだったわね。登場人物の彼らにとってもデビュー作だから、緊張をしているかもしれない。そこをアタシたちの歓声や声援で後押しして盛り上げていこうじゃないのよ!
【アナウンス】 ピンポーン。 その通りです。 そこの二人、真面目な紹介に期待しています。 ネタバレや不必要なギャグを挟んだら出禁にします。 あるいはユディルの詩魔法で永久にこの世から消え去っていただきます。
双子:(キタよ! 縛りプレイ!!) ウー:。。。あ、照明が消えて暗くなった。 サー:出禁を喰らわないように頑張ろう。おっ、舞台にスポットライトが当てられたよ。 ウー:いよいよサンテルクロスのみんなが続々と登場するわよ!
【アナウンス】 お待たせしました。 役者は揃いました。 シェルから壇上に上がってもらい、簡単な自己紹介をしてもらい、そこにノートリー兄妹たちのツッコミを挟みながら紹介を進めていきます。 それではみなさま、 紹介劇『サンテルクロス国サイド』 どうぞごゆっくりお楽しみください。
【開演前ベル】 ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting...
舞台挨拶『サンテルクロス国』の人物たちの登場
ナビ:ときは始鳥大陸歴996年。場所はエルフレアの中心地サンテルクロス。この地に詩政治制度により国家と大陸全土をまとめる国家が存在しました。 (番号①の白い部分) そこに生きる人々を大陸全土の民はこう呼んでいましたーー
ナビ:ーー始鳥心人、あるいはサンテルクロスの民と。 観客:パチパチパチパチ!(拍手
ナビ:サンテルクロス国の国旗を掲げよ!!
ナビ:サンテルクロス国生まれ、リーンバウム育ち。小さな頃から偉大なる詩魔法使いであるユディルの娘として厳しい詩魔法の教育を受けて育った一人の女性がいました。 物心付く前から<嫌な場所>と自分で呼んでいた“暗闇の間”で訓練され、美しい森や農園や川などの牧歌的な風景の中にあるリーンバウムの都市を中心に魔法の勉学に励みました。 物心付き、25歳になる頃には立派な詩魔法使いになり、恋する女として英雄との恋愛関係を深め、ついにお腹の中に赤子を宿したのがーー
ナビ:ーー本作の主人公シェル・エグゼウスです。それでは舞台の前にお進みください。 双子:パチパチパチパチ!! 観客:パチパチパチパチ!!
サー:会場の熱気が凄いくて暑いよ。。。 ウー:カッカッカァ〜、そりゃぁ、華のある綺麗な主人公の登場だもの! 役者が違うわよ! 観客:ザワザワザワザワ。。。 ウー:来たわ! シェルよ! サー:。。。うわぁ、白縁メガネのひまわりのような天然美人! 双子&観客:Yeahhhhhhhh! 双子&観客:うおぉおぉぉおぉぉぉ!! シェル〜! 双子&観客:シェル! シェル! シェル! シェル! シェル!
サー:同国のレオ・ウルワッカとの間に子を授かる次世代スペリアル候補筆頭であるが、国家と詩魔法使いの行く末について迷える出産間近の詩魔法使い。それがシェル・エグゼウス。 ウー:年齢25歳。職業は詩魔法使い。性別は女性。所属は国家詩法局。身長は165cm。 サー:この暗がりの中でもサーチが資料を運んで来てくれるね。性格などは本編や舞台挨拶でチェックしてくれと。。。なるほど、特徴は優しくて澄んだ声になんだかほっとけない感じ。ひまわりのようなくるくるカールの髪の毛の妊婦の天然美人ってわけだ。 ウー:遠くからでもすぐに分かるわ。彼女には主人公の役を貼る魅力がある! サー:サンテルクロスの民を救う鍵になる詩魔法使いだもんね。 ウー:これから一体何をしゃべってくれるのかしら。。。凄く楽しみだわ。。。
ナビ:それではシェル様、簡単な自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 ーーあっ、、えっ、、いっ、、うっ、、えっ、おっ、、、かっ、、。 、、あ、あの、、その、、おえっ!
双子:(めっちゃ緊張して、挨拶どころじゃないやんけ!) サー:それもあるけど、なんだか体調が優れないようだよ? ウー:えぇ。。。舞台慣れしているはずなのに、どうしたのかしら。。。
ヘイ! ナビの彼女。どうやらまたつわりがひどくなったみたいだ。嫁の紹介は最後に回して俺の紹介から初めてくれないか? ナビ:はい、承りました。ではレオ様から簡単な自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 おう! 俺に任せておけ。 シェル、休んだら最後にビシッと締めろよ。みんなはおまえに注目しているんだからな。
俺の名前はレオ・ウルワッカ。 サンテルクロスのスペリアル、レイルン・サンの英雄だ。シェルが戦うことになってからは、シェルのそばで守る職務も兼ねている。 一応みんなからは大陸一の槍士と言われていて、光の速さで移動をできる魔導具フォトンっていう武器を手にして詩魔法の詠唱時間を守るのが得意だ。 意気込みはとにかくスピーディーな展開を広げるのが俺の役割だから、アクションに注目してくれ。あと、シュライクの野郎だけには活躍度合いでは負けたくないから、あいつと比べてどっちが凄いかを確かめてくれ。 よろしくな!
ウー:あらぁ、頼れるいい男が来たじゃない! アタシ、ファンになっちゃいそうだわ。シェルの夫である彼の資料を少し見せてよ。 えぇと、レオ・ウルワッカは始鳥大陸最高の槍士で誰もが一目置く存在。 もうアタシの目に止まっているわよ〜。 サー:年齢31歳。職業は英雄。性別は男性。所属はトライバディ。身長は178cm。 ウー:それになになに、特徴は超人的な運動神経に雄々しくて頼れる不良的な兄貴肌の男。めっちゃアタシのタイプじゃないの! サー:でも、シェルに比べるとウーノじゃ勝ち目ないよね。 ウー:うっせぇ!! 観客:・・・・・・・・・・・・
では、続きましてユディル様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。
双子&観客:おぉおぉぉおぉぉおぉぉぉ!! サー:ユディルだ。。。 観客:ユディル! ユディル! ウー:。。。本物のユディル様よ! 始鳥大陸最強のスペリアル! アタシ大ファンなのぉ〜!! 観客:ザワザワザワザワ。。。 ウー:ユディル・エグゼウス様ぁあぁぁ! サー:。。。うぉおぉぉ。。。 では、簡単に済ませる。 ユディル・エグゼウス。 サンテルクロス、レム派、闇のスペリアル。 我が国土を脅かす者は何人たりとも許さぬ。シュライクと共に敵や賊を駆逐する。これは必ずだ。詩による魔法で絶対にだ。 なぜなら詩魔法に不可能の文字はないからだ。 ガンダルシアもレイルンも、わしの邪魔をするなら容赦せぬ。 話は以上だ。
。。。あぁ、なんか舞台が一気に引き締まった。 空気が重たい。まるで宇宙空間の重力や圧力をかけられているかのようだ。。。 始鳥大陸随一の詩魔法使い。レイルンと共に詩政治制度を執り仕切る国家の父性的存在。それがユディル・エグゼウス。
これが始鳥大陸中心地、大聖域サンテルクロスを守り抜いてきた男のカリスマ性ってやつよ! アタシには彼の登場でこの物語に一気に引き込まれたわ。 ブラックホールのような力の持ち主よ! ユディル様ぁ!!
緊張するけど補足するね。 年齢47歳。職業はスペリアル。性別は男性。所属は国家詩法局兼トライバディ。身長は185cm。 重低音の声と美声の持ち主で、眼光鋭く、詩魔法に絶対的なる自信を持っている。 彫りが深い顔に黒縁メガネをしていて、長身痩躯で猫背気味。 始鳥大陸史上最強の詩魔法使いとして認知され、今回の戦では新たな称号を得るそうだ。。。 怖くて震えがきちゃうから、紹介はこの辺でいいかな。。。
ナビ:続きましてシュライク様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 おぉう!! 俺様はシュライク・シュダークス様だぁ!! ユディルの英雄をやっている!! 難しいことは分かんねぇが、ユディルの敵は俺の敵。ガンダルシアの野郎共は皆殺しだ!!
ウー:声でっか! 身体もでっかぁ! また強烈なキャラクターが舞台の上に現れたわね。。。若き頃に秘薬を飲み、修羅の如き力を得る。。。 サー:始鳥大陸最強の英雄として恐れられる人修羅であり、ユディルの絶対的守護者。。あぁ、ウーノ、シュライクの資料を広げて。なんかだんだん舞台が彼らの色に染められていく。。。 ウー:バケモノっぽい男の紹介をするわ。 年齢35歳。職業は英雄。性別は男性。所属はトライバディだけどほとんどユディル個人。身長は2mちょいもあるんですって! サー:。。。要するに最強のスペリアルには最強の英雄が付いているってわけか。あの二人が並ぶと怖すぎておしっこちびりそうだよ。 ウー:特徴も凄いわよ。圧倒的な力と存在感を持つ大男。超怪力で修羅場を好む戦の申し子。人間じゃない強さを持っている上、魔導具ガントレアを拳にはめて黒銀色した爆炎を上げて敵を撲殺するのが得意。だってさ。。。 観客:・・・・・・・・・・・・ サー:。。。迫力あり過ぎて、お客さん沈黙しちゃったよ。。。
そこへすかさずレイルン様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。
双子&観客:おぉおぉぉおぉぉおぉぉぉ!! ウー:今度はレイルン・サンの登場よ! 観客:レイルン! レイルン! サー:レイルン様だ! 始鳥大陸最高のスペリアル! ボクの憧れのスペリアルだ!! 観客:ザワザワザワザワ。。。 ウー:きゃぁ〜、小さくて可愛らしい。あんな大人になりたいわぁ。。。 サー:うわぁ。。。劇場の空気が一気に軽く、清らかなものに変わったね。違う意味で凄い存在感だ。。。彼女がゆっくりした声で話し始めたぞ。 みなさま初めまして(お辞儀をしながら 私の名前はレイルン・サンと申します。 サンテルクロスの二大派閥、ホルン派をまとめる光のスペリアルです。 サンテルクロスのために詩魔法を使い、民を守るためには尽力することを惜しみません。 詩魔法に不可能の文字はありません。 意気込みはそうですね、私とユディル、そしてシェルの成長と活躍を見てもらえれば嬉しいです。できる限り仲良く戦いたいのですが、どこまで上手くやれるかは自信がありません。。。 至らぬ点は多々ありますが、 どうぞよろしくお願いいたします。
至らないどころか至りまくってるわよ。。。 彼女の登場でこの物語がさらに深まったわね。 宇宙の光のような女性ね。
うん。ユディルとは正反対の存在感と人格の持ち主だ。 始鳥大陸屈指の詩魔法使い。ユディルと同等の頭脳と詩魔法の力を有する国家の母性的存在。彼女がレイルン・サン。 同じ男性であるユディルの紹介はボクがしたから、女性であるレイルンはウーノが紹介しておくれ。
喜んで。年齢45歳。職業はスペリアル。性別は女性。所属は国家詩法局兼トライバディ。身長は155cm。 綺麗な高音の美声の持ち主で、温かく包み込むような優しさを備え、主張はしないけれど最高に詩魔法の使い方が上手な素敵な淑女よ。 赤目に白肌に分厚い三つ編みをしていて、小柄で清楚な女性。 始鳥大陸史上最高の詩魔法使いとして認知され、今回の戦で彼女も新たな称号を得るそうよ! ユディルとシュライクのインパクトが強かったけれど、彼女の優しさオーラで劇場がちょうどいい感じに温まったわね。
うんっ、あっ! 続いてレイルンの弟子である光の詩魔法使いの詩徒の少年詩人が壇上に上がったぞ!
あらやだっ! 可愛くて小さな美少年じゃないのぉ〜
ナビ:続いてシオン様から自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 はいっ! えぇと、僕の名前はシオン・ディオンです。 普段はレイルン様の弟子として一人前の詩魔法使いになるために修行を頑張ったり、リュートを弾いてお金を稼いで勉強と剣術にも励んでいます。 将来の夢はレイルン様の跡を継ぐ光のスペリアルになることです! 意気込みは、えぇと、僕はまだまだ未熟だけど、自分なりにサンテルクロスをレイルン様と一緒に守ってみせます! これからよろしくお願いします!
キャァアァァ〜! 文武両道で剣も使える詩魔法使いだなんて、なんて将来有望な美少年なの! アタシ、ユディル様の次にファンになるかも〜。 シェルを姉のように慕い、明るく礼儀正しい性格で皆に好かれる若き詩魔法使いの卵のシオン・ディオン。 早く、早く!
はいはい、どうせボクはアーカイブするしか能のない鳥ですよ。それじゃ、紹介しますね。 年齢13歳。職業は詩魔法使いの卵(詩徒)であり楽師。性別は男性。所属はレイルンに師事。身長は150cm。 綺麗で高い声の持ち主で、大きな羽根付き帽子、背中にリュートを背負っている。 涼しい顔をした美少年で、剣の腕も達人並み。 子供だし詩魔法を習得しきれない自分に苛立っているけれども今回の戦争を機に劇的な変化を迎えるそうだ。 はいはい、中身も外見もイケメン、イケメン!
観客:キャァアァァアァァァ!
みなさま、ご静粛に。続きましてエターナ王様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。
双子&観客:うおぉおぉぉおぉぉおぉぉぉ!! サー:今度はグラント様だ! 観客:国王! 国王! ウー:サンテルクロスを若くして代表する王家の者。。。 観客:Yeahhhhhhhh! ウー:エターナ・グラント様ぁあぁぁ! サー:黄昏の大聖域の主人の出番だ。。。 ありがとう。 ありがとう。 手を下ろしもらってかまわない。 では、口を開かせていただく。 私の名はエターナ・グラント。 サンテルクロス国の王家の血筋を継ぐ王族の者である。 ユディルのレム派とレイルンのホルン派の助言を借りながら国政に従事している。 二人の偉大なスペリアルをまとめるのは難儀するが、彼らの力なしにサンテルクロス防衛をするのは困難だ。 私は約束する。サンテルクロスの民を守るために尽力すると。必ずだ。 意気込みは言葉ではなく態度を持って示させていただく。 私からの挨拶は以上だ。ご静聴に感謝する。 力を尽くして戦うぞ、 民のために! 観客:ぬぅうおぉおぉぉおぉぉおぉぉぉ!! 観客:グラント様ぁあぁぁ!!
おぉ、ユディルとは違う意味で舞台がまた引き締まった。 というか、一つにまとまったね。すごいリーダーシップだ。 サンテルクロス国を治める最重要人物であり良王。しかし、若さと経験不足により、実質ユディルとレイルンが国を執り仕切る立場にある。彼こそがエターナ・グラント。
次はアタシに紹介させて! 年齢28歳。職業は国王。職業が王というのが面白いわね。性別は男性。所属はサンテルクロス国中央政府。身長は175cm。 リーダーシップとカリスマ性の持ち主で、物事をまとめる力に長け、利他的で博愛主義者の人格。 国家を象徴する白金と黒銀の王位に身を包み、黒髪のオールバックが清廉潔白な印象を与える。 優しすぎる点や軍事において長けていない点もあるけれど、ユディルとレイルンのサポートを借りて支えられながら頑張っているの。 どこからどう見ても、好感しか持てない人物よね。
そんな国王を支える大陸四大美人の一人、妻の王妃も続いて来たよ! さっきは女性だけど、今度は男たちの歓声が凄い! 妊娠しているけど、肌の色艶が卵のようにピカピカだぁ!
ナビ:続きましてパーム王妃様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 はい。 主人と共に、国を代表してスピーチをさせていただきます。 私の名はパーム・グラント。 サンテルクロス国の王家の血筋を引く赤子をお腹に宿しています。 国政に少なからず携わらせていただいています。 ですが、主人を支えるのが精一杯。今は大切な赤子を守るためにすべてを捧げる覚悟でいます。 意気込みは赤子のためにすべてをとだけ。 ガンダルシア国に侵攻されても、決して屈しません。 私からの挨拶は以上です。ご静聴ありがとうございました。 赤子は私とシェルが必ず守ります!
ウー:。。。はぁ、見惚れる美しさに、未来の宝であるお子を宿してらっしゃるのね。エターナ様と共に二人三脚で国のゆく末を案じ、政策を立ててきた、第一王子か王女が誕生する予定の国家における最重要人物。 サー:パーム・グラント、年齢27歳。職業は王妃。王妃は職業なのかな? 性別は女性。所属はサンテルクロス国中央政府。身長は163cm。 フレンドシップとカリスマ性の持ち主で、国民に好かれるチャームポイントがあり、天真爛漫かつ元女優でもある大陸四大美人の一人。 国家を象徴する白金と黒銀の王妃衣に身を包み、長い黒髪が華やかさと美しさを際立たせているんだ。 優しすぎる点や危機感が薄い点が王と同じく欠点に挙げられるが、それはスペリアルと親友でもあるシェルを信頼している証拠だね。 皆を愛し、皆に愛される、そんな人物なんだ。 観客:Yeahhhhhhhh! ウー:みんな、みんな、個性豊かで、それぞれ役割と責任を持って。。。素敵な舞台挨拶ね。。。
ナビ:続いてリンガ様から自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 わ、私かい? 緊張するわね。 私はリンガ・エグゼウスよ。 以前はサンテルクロスの将軍であり、軍師の仕事をしていたのだけど、とんでもない男と恋に落ちて子供ができちまってね。 ユディルとシェルのことなんだけどね。まぁ、これも何かの縁とか運命さ。受け入れて、気合い入れて家事や育児に専念してきたよ。おかげでどこに出しても恥ずかしくない娘に成長して、母としては嬉しい限りよ! 娘が子を産むならそのサポートをするのが母としての役割ってところかな。 私のことはいいからさ、 一生懸命子供を産む娘を一緒に応援してあげてね!
ユディルの妻であり、シェルの母親。夫であろうと王であろうと、娘であろうと自分の意見を忌憚なく差し出すことができる助言の母、リンガ・エグゼウスだ。 彼女のように凄い人物をまとめ、繋げる人物もまた素晴らしい人だよね。ウーノ、こういうタイプの人に憧れてるじゃん? 紹介しておくれよ。
そりゃもう任せてよ! 年齢47歳。職業は主婦。元将軍であり軍師。性別は女性。所属はサンテルクロス国中央政府。身長は160cm。 自他共に厳しい性格の持ち主で、戦時と平時において性格が劇的に変化するが、子を産んでからかなり大人しくなったようね。娘想いで孫が欲しいと思っていたから、シェル、あなた親孝行できそうよ! シェルは外見も母親似っぽいわよ。くせ毛の金髪。大きな青い瞳に小柄で筋肉質のようね。シェルが魔法で歌う体力は母親譲りなのかもしれないわ。 この方も十分凄いのだけど、今まで登場してきた人物の中で一番一般人に近いわね。
一般人と言っちゃなんなんだけどさ、最後にサンテルクロス軍の紹介もしなくちゃね。 あ、ぞろぞろとメインキャストの後ろに並んででてきたよ。
ナビ:最後にサンテルクロス軍のみなさま、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 兵士A:ねぇ、なんで俺たちだけ絵がないんだ?(優しいイラスト担当新條漸さんが可哀想な彼らにイラストを作ってくださいました) 兵士B:そりゃぁ、おまえ。端役だからだろう。 兵士C:ひ、ひでぇ! おらたちゃ身を粉にしてスペリアルや民たちを守るためにこれから働くというのに! 兵士D:そうだ、そうだ! これは差別だ! 兵士E:私たちにだってちゃんと名前があるわ! 境遇の改善を求めーー
ーーあぁもううるさいわねぇ! そこの兵士AとB。ちゃんと紹介してあげるから前に出て来なさい! サー坊、彼らが満足するようお客様へ紹介をしてあげて。
了解! えぇ、右で弓を構える、実は大きな盾を持ってスペリアルを守る専門職の方が詠唱守護団スペルマダーのみなさんです。 平均年齢25〜40歳。出身は全員サンテルクロス国。性別は男性と女性。主な階級は中〜上級階級。兵数は300人。舞台に全員は上がれないから、代表して兵士AさんとBさんに出演していただきました!
兵士A:お、俺たちもちゃんと紹介されたぞぉ! 兵士B:う、嬉しいだ。やったべ。。。これで心置きなく死ねるな! 兵士A:お、お、おまえまだ戦う前から何言ってんだーー 観客:ーーYeahhhhhhhh! 兵士A:イエー!じゃねぇよ、バカ野郎! 俺たちは死なねぇぞぉおぉぉ!! 兵士B:絶対だぞ? 絶対だぞ? 兵士A:だからオメェはそんな風にしてフラグ立てんじゃねぇよ! あと「絶対だぞ?」のセリフに死ぬ色付けてんじゃねょ! 兵士C:ちょ、ちょっと待てぇ! おらたちゃおまえらより下の階級の兵士だ。おまえらがそんな調子じゃおらたちますます死にますな展開じゃねぇか!? 兵士D:そうだ、そうだ! これは差別だ! 兵士E:私たちにだってちゃんと名前があるわ! 生存の権利を求めーー
ーーあぁもううるさいわねぇ! そこの兵士CとDとEも紹介してあげるから! アタシが紹介するわね。 左にいる割と装備の軽い感じの彼らが聖域守護兵グラムのみんなよ。 平均年齢25〜40歳。出身は全員サンテルクロス国。性別は男性と女性。主な階級は下〜中級階級。兵数は5000人。そんな大人数出せないから、あなた方が代表よ。何か意気込みを言いなさい!
兵士C:い、いざそう言われるとな。。。おまえたち何かねぇべか? 兵士D:そうだ、そうだ! これは差別だ! 兵士E:私たちにだってちゃんと名前があるわ! セリフの増量を求めーー 兵士C:ーーだからオメェらなぁ、そんないかにも大根役者で「一つの言葉だけ覚えておけばいいんです」的な発想だから端役しか回ってこねぇんじゃねぇか? 兵士A:俺たちが言うのもなんだけど、おまえらたぶん死ぬな。 兵士B:いや、死なねぇ。たぶん絶対に死なねぇ! 観客:Yeahhhhhhhh! 兵士C:イエー!じゃねぇよ、バカ野郎共がぁ! おらたちも死なねぇぞぉおぉぉ!! 兵士D:そうだ、そうだ! これは差別だ! 兵士E:私たちにだってちゃんと名前があるわ! 端役から脇役を求めーー
【アナウンス】 ピンポーン。 ーーはい。以上でサンテルクロス国サイドの舞台挨拶を終了したいと思います。 メインの9名と脇を固めるキャストの方々の今後の幸運を祈りつつ、ガンダルシア国サイドの方々と鉢合わせしないよう、速やかに舞台を降りて次の《後編》を開幕できるようご退席をお願いします。
双子:パチパチパチパチ!! 観客:パチパチパチパチ!! 双子:頑張ってねぇ!! 観客:ザワザワザワザワ。。。 双子:ん? ちょっと待てよ。。。 観客:ザワザワザワザワ。。。 サー:お客さんが騒いでいるけどーー ウー:ーー何か大事なことを忘れているような。。。
双子:シェルだ!! サー:肝心の主人公の意気込みをまだ聞いていなかったよ。。。 ウー:レオが時間を稼いでくれたけど、ちゃんと挨拶しに来てくれるかしら。。。 観客:ザワザワザワザワ。。。 観客:うわぁあぁぁあぁぁぁ!! シェル〜! シェルよぉ〜!! サー:あっ、来た! シェルが舞台に上がって一番前で立ってくれたぞ! 観客:シェル! シェル! シェル! ウー:やっぱり主役はこうでなくちゃ! さぁ、どんな挨拶をしてくれるのかしら? 詩も、 魔法も、 大っ嫌い! 双子&観客:・・・・・・・・ どうしてあたしはユディルの娘に生まれてきたの? 双子&観客:・・・・・・・・ 詩も魔法も大嫌いよ! バカ野郎〜! あたしの活躍? 見たければ見なさいよ。 みんな大好きよぉ!! 観客:Yeahhhhhhhh! 双子&観客:シェル! シェル! シェル! シェル! シェル!
双子:パチパチパチパチ!(拍手 観客:パチパチパチパチ!(拍手 ウー:どうして詩も魔法も大嫌いになったのか?ますます知りたくなってきたわね。やっぱりなんだかんだで主役は彼女よ! サー:そう。これから彼女はどうしてマイノリティな立場の自分を受け入れて立ち上がるのか。物語の核心は彼女と生まれた子を守るための戦いの中で成長と変化を遂げていく。 ウー:あぁ。。。みんな退場しちゃうわ。でも、違った熱気が舞台を包んでいく。。。 サー:来るぞ。次は今回、サンテルクロスを侵略するガンダルシア国のメインキャストたちが! 観客:ザワザワザワザワ。。。
【アナウンス】 ご来場のみなさまに申し上げます。 間もなく《後編》の開演となります。 ご着席になり、しばらくお待ちください。
サー:やばい、ドキドキしてきた。。。 ウー:なんかもうすでに鎧のガチャガチャ音が凄く響いてくるわね。 サー:あくまで今回の紹介劇は真面目に伝える中立の立場だから、敵とか悪者とかそういう立場で見るんじゃないぞ? ウー:そりゃもう、分かっているわよ。い、言っている間に彼らが来たわよ! 観客:どぅおぉおぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉ!!
【開演前ベル】 ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting...