開演前:『アナウンス』
【アナウンス】 ご来場のみなさまに申し上げます。 これから紹介劇の《後編》が始まります。 終演までに先立ち、みなさまにご案内申し上げます。 本公演の登場人物、 ガンダルシア国サイドの登場人物もまた、 始鳥大陸歴996年の時代の中に生きている人物たちです。 この中でも最高齢であるレウス・ケルベルが48歳でありますから、始鳥大陸歴948年から生まれ、生き続けた人物たちによる舞台挨拶になります。 登場人物たちの舞台挨拶順を紹介します。 1人目:レウス・ケルベル王 2人目:ガルム・オベル将軍 3人目:イーサン・ガフガリオン 4人目:フレア・メア 5人目:ライン・ドラクロワ 残る役:ガンダルシア軍の紹介 の順番で一人一人舞台上に来て挨拶をしていただきます。 それでは間もなく開演となります。 ご着席になり、しばらくお待ちください。
ウー:なんか連中、舞台端でひしめき合って、すっげぇ戦闘意欲とモチベーションが高い感じがすでに伝わってくるわ。。。 サー:あぁ〜、なるほど、本当だ。すでにはみ出しているねぇ。。。 ウー:彼らにツッコミ入れるのはいいけど、命の保証とかあるの? サー:”真面目バージョン”だから、みんな大人だし、大丈夫なはずだ。 ウー:大人。。。いやいや、中には10代のエリート兵が3人もいるのよ? しかも、ケルベルもオベルも軍事的には大人だけど、人間的にはーー サー:ーーしぃ! それ以上言うと殺られるから! ボクたち、間違いなくこの世から退場しますから!
【アナウンス】 ピンポーン。 その通りです。 そこの二人、引き続き真面目な紹介に期待しています。 ネタバレや不必要なギャグを挟んだら、 ガンダルシア軍にGOサインを出します。
双子:(なんのゴーなのかなぁ。。。) サー:いよいよだ。今度は赤いスポットライトが当てられた。 ウー:ガンダルシアの軍人たちが続々と登場するのね!
【アナウンス】 お待たせしました。 それではケルベル王様から壇上に上がってもらい、簡単な自己紹介をしてもらい、そこにノートリー兄妹たちのツッコミを挟みながら紹介を進めていきます。 それではみなさま、 紹介劇『ガンダルシア国サイド』 どうぞごゆっくりお楽しみください。
【開演前ベル】 ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting...
舞台挨拶『ガンダルシア国』の人物たちの登場
ナビ:ときは始鳥大陸歴996年。場所はエルフレアの後脚地方ガンダルシア。この地に詩政治制度を放棄し、マテラス社会を推し進めるために軍事行動を行う大国が存在しました。 (番号②の赤い部分) そこに生きる人々を大陸全土の民はこう呼んでいましたーー
ナビ:ーー始鳥脚人、あるいはガンダルシア人と。 観客:パチパチパチパチ!(拍手
ナビ:ガンダルシア国の国旗を掲げよ!!
ナビ:ガンダルシア国生まれ、フレオレアル育ち。小さな頃から“謎の力”により、類稀なる軍事的出世を果たし、一代で鍛冶屋の息子から優秀な兵士、次いで英雄、延いては王の座に君臨した偉大なる男性がいました。 その者は詩政治制度を頑なに忌み嫌い、物信文明マテラスにより社会を支配する野心を持ち、その計画を虎視眈々と経歴の上で成し遂げ、ついにサンテルクロスを侵略する行動に移りました。 48歳になり、大陸最強国家を指揮し、歴史を変える覇業を成そうとするのがーー
ナビ:ーーガンダルシア国国王レウス・ケルベルです。それでは舞台の前にお進みください。 双子:パチパチパチパチ!! 観客:パチパチパチパチ!!
サー:やっべぇ、さっきの熱がまだ残っているのにこれかよ。。。 ウー:大丈夫よ、紹介するのはさっきの半分くらいの人数だから。どうせこの人たち、悪役だから本編ですぐか、最後に詩魔法使いにやっつけられて死んじゃって終わるんでしょう? 観客:ザワザワザワザワ。。。 おい! 今、わしやわしの率いる軍勢が死ぬとぬかした奴、手を挙げい!! 観客:ガヤガヤガヤガヤ! ウー:・・・・・・・・(黙って暗闇に溶け込む黒塗りカラスのステルスモード発動 サー:・・・・・・・・(同様に無関心を決め込む他人モード発動 まぁよい! 詩も魔法も大嫌いだというのであれば、その大嫌いな文化や制度のすべてを破壊し尽くしてやるわ!! 観客:Yeahhhhhhhh! 観客:うおぉおぉぉおぉぉぉ!! ケルベル様ぁ! 観客:ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王!
ナビ:ケルベル様、すみませんが今は戦前の舞台挨拶です。 ただ今、舞台裏ではユディル様が怒りで詩魔法を唱えようとしているのをサンテルクロスサイドの方々が全力で抑えている状態です。 そういうのは“面白いバージョン”に残しておいて、まずは簡単な自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 。。。あぁ、苦しい。わしがなぜ苦しんでいるのか? それは物語を最後まで見れば分かる。読まねば殺す。ではガンダルシア国の舞台挨拶を開始する! 我が名はレウス・ケルベル。 ガンダルシア国、国王。 動機と目的は上記と本編の中によぉ書かれておる。 。。。あぁ、苦しい! 小難しい話はせん。おまえらもさっさと紹介を済ませて、手っ取り早くサンテルクロスを侵攻する準備をせよ!! わしに続けぇ!!
サー:。。。あぁ、なるほど。こういう人にサンテルクロスは襲われる流れにあるようだね。ウーノ、覇気に宛てられているけど大丈夫かい? ウー:。。。な、なんとかってところね。。。 サー:仕事を続けよう。物信文明マテラス社会を始鳥大陸全土に拡大し続けていく戦好きの王。最高の軍事力を誇る大遠征を成功させることによって、サンテルクロス国の滅亡を図る名君であり暴君。彼こそがレウス・ケルベル。 ウー:年齢48歳。職業は国王であり軍事的総大将。性別は男性。所属はガンダルシア国中央政府。身長は190cm。 サー:特徴は圧倒的なリーダーシップとカリスマ性。その上決断力に溢れ、何百年も生きているかのような軍事的才能と頭脳をも誇り、非情かつ合理主義者。大きな身体に恵まれ獅子のようなカールをした長い髭と髪の赤毛の持ち主。 サーチが急いで資料を持ってきた。魔導具であるファイアーテイルという炎のマントまで持っていて、身の回りの防御も完璧なんだってさ。。。 ウー:。。。すぐに感じたわ。彼ならサンテルクロスを本当に滅ぼすことにも成功してしまうかもしれない。。。 サー:。。。そ、そんなわけがないよ。サンテルクロスにはスペリアルたちがいるのだから!! ウー:どうやら二国の大激突は免れられないようね。。。この人、ガチでやばい人よ。
ナビ:それでは続きーー ーー言われなくても続くぜぇ! おぉう、テメェら、ケルベル様に楯突く奴は皆殺しだぁ!! 俺の名はガルム・オベル! ガンダルシア国の将軍だ。要するに2番目に偉い人間って言えばサンテルクロスのアホ共にも分かるんじゃねぇかぁ〜? 今回の戦用に準備した特注ハンマーで何人のサンテルクロス人の頭をカチ割れるのか、今から楽しみで仕方ないぜぇ!! 前のはシンラ人の頭砕き過ぎてぶっ壊れちまった!! 意気込み? 詩だのくだらねぇ、魔法だの怪しいもんは全部否定してぶっ壊して、スペリアルだの詩魔法使いだのぶっ殺してやるよ。目をかっぽじってよく見ておけ!!
双子:。。。やべぇ、この舞台荒れる!! メチャクチャになる!! ナビ:オベル様、あるいはガンダルシア国サイド各位に伝えます。これ以上サンテルクロス国サイドを挑発する行為は禁止します。 現在、怒り狂うシュライク様をサンテルクロス国サイドの役者全員で止めている状態です。 これ以上荒れるようでしたら責任は持てません。自己責任というカタチでお願いします。 サー:。。。くそっ! 舞台の側も手を打つのが早い! ウー:こうなることは大方予想していたのね。
。。。さて、そんな中でもボクらは仕事だ。 順番でいうなら次こそまともな人物が舞台に上がるから、ここはなんとかしのぐんだ。
。。。くそぉ、真面目バージョンでこれなら、面白いバージョンはどうなるか、予想が付かなくなってきたわ。。。 ガンダルシア軍を束ねる将軍。非常に好戦的な性格であり、勝利のためなら手段を選ばない。その実績と人望で軍の士気を王と共に高揚させる象徴的存在。 それがガルム・オベル(早口で
補足するね(早口で 年齢37歳。職業は軍人。性別は男性。所属は国務兵団ガンプ、階級は将軍。身長は190cm。 王の次に偉そうな人物で、部下の扱いが上手い。信じられないほど強い上に傷だらけの身体は全身浅黒い。大柄のゴリラのような男だ。 あまりに無慈悲で暴力的に物事を解決するタイプの人間である。だから敵を作りやすい。 いやぁ、もうーー
ーー作ってるわよぉ! このゴリラァ(小声で
みなさま、すいません。 そしてサンテルクロス側のキャストの方々にも深くお詫びをします。 私たちの陣営も少々、戦の前で士気といいますか、アドレナリンの分泌量が多いようです。 それではナビの方、続きをお願いします。 ナビ:お待ちしていました。続いてガフガリオン様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 はい、私は近衛兵団シェルダイクン所属、イーサン・ガフガリオン。 ガンダルシア国の精鋭部隊に籍を置き、軍家の名家ガフガリオン家に列を成す兵士です。 今回の戦において自身の経験値と戦歴を高め、国家の命に忠実に行動し、戦果を残し結果を出すことを誓い、マテラス社会のために参戦したいと思います。 意気込みですか? はい、女、子供、老人は殺さないのがガフガリオン家の戦闘の流儀です。 オベル将軍には後に叱られるかもしれませんが、スペリアル以外の女、子供、老人であるサンテルクロス民たちに兵が手出しさせないよう尽力します。 よろしくお願いします。
双子:はぁ。。。やっとまともなのがやって来たよ。。。 ウー:ねぇ、あのオベルってやつはぶっ倒れてもらって、このガフガリオンに英雄とか将軍になってもらいたいわ! サー:うん、本当だね。ふむふむ、なるほど、ガンダルシア軍の若き天才兵士。ガルムと共にサンテルクロス国滅亡のために大きな役割を果たす次世代英雄候補として名高い生粋(きっすい)のソルジャー。オベル将軍の右腕、彼がイーサン・ガフガリオンだってさ。 ウー:もう腕じゃなくて首ごとすげ替えなさい。それじゃぁ、紹介するわね。 年齢18歳。職業は軍人。性別は男性。所属は近衛兵団シェルダイクン。身長は180cm。 サー:たくましく力強い身体には数多の切り傷が残り、その若さで全身にオーラが漂う。オベル同様信じられないほど強く勇敢であり、誠実でもある人格者。オベルと大きく違う点は形の良い顔立ちをしているというところ。 軍内部において誰より強く、優しく、賢いところが同僚からも高く評価され、早々と出世を果たし18歳で軍を指揮する立場にある。ケルベル王とオベル将軍からの信頼も厚い将来有望な兵士。
あらあら! ガンダルシア国にもまともな兵士がいるじゃない! 謙虚で、若くて、優しくて、強くて? 将来英雄だなんて、アタシ、ガンダルシア派なら断然この方を応援するわぁ!!
まぁ、どこの国のどの人種にも良い人もいればちょっとな人もいるってことだよ。 彼にも彼なりの生まれや育ちや経歴があるし、境遇もそれぞれだ。今回の戦でどんな経験を経て、何を掴むのか? 楽しみになってきたね。
ナビ:続いてフレア様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 えぇ、私からも謝るわ。 上司がすまなかった。 ガンダルシア軍も少々頭を冷やしなさい。 国務兵団ガンプ所属、フレア・メア。 公にはしないけれど、私はガンダルシア国で軍人として各地を渡り歩き、自分自身の謎を知ることを目的に置いている。 ゆえに、女であっても軍での階級を上げなくてはならない確固とした理由がある。 ガフガリオン同様、今回の戦において自身の謎をスペリアルから知ること、戦歴を高めること、国家の命に時に反しながらも行動をし、戦果を残し結果を出すことを誓い参戦するわ。 意気込みがあるとすれば。。。 そうね、昇進をして自分にある謎の力の原因を探り当てることができれば最善ね。 そのためには心を制する光と闇のスペリアルの力を利用する必要があるけれど。。。 そんなに上手くいくかしら? 相手のお手並み拝見ね。
また、謎めく女兵士が舞台に上がって場を引き締めたね。 何かこう、底知れない高貴さと風格があるけれど、一体どんな生まれ育ちなのだろう?
サー坊が好きそうなタイプの女性じゃないのぉ。 アタシとしてはまともな人物その2で嬉しい限りだわ。 ガンダルシア軍を底辺から支える国務兵団ガンプに所属する女兵士。尋常ならざる剣技を戦場で披露し、仲間の士気を高める力を持つ凛々しき一般兵士。その実力は計り知れない。彼女がフレア・メア。
喜んで紹介するよ。 年齢17歳。職業は軍人。性別は女性。所属は国務兵団ガンプ。身長は170cm。
まず目立つのはその特殊な赤毛。若さに似合わず凛々しくて高貴な雰囲気の漂う少女と大人の女性の中間。ガフガリオン同様尋常ならざる強さを秘めていて、細く長い手足から繰り出される刺突剣は冷たくも優しく敵を刺し殺す。女であるのに軍人でありながら、実力至上主義のガンダルシア軍内部において実績と信頼を勝ち得ている。 やばい! 同じ女としてこの人、凄く応援したくなってきちゃったわ! 女がてら凄腕で、謎を秘めていて、実力で社会に躍り出て自分を知ろうとする。。。 見た目も中身もかっけぇえぇぇ〜!
ウハハッ! カッコいいと言えば俺だろう? おい、ナビちゃん! 舞台に上がったぜぇ。イーサンとフレアにいいところ奪われねぇよう俺もアピールしねぇとなぁ。 ナビ:・・・・・・・・。 ナビちゃ〜ん? この作品でい〜っちばんカッコいい男が舞台に上がりましたよぉ〜。聞いてますか〜? ナビ:あ、すいません、聞いてませんでした。続いてライン様、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 ウハハッ! あぁ〜やっと来た。ていうか、モブ抜きにしたら俺が最後の舞台挨拶だな。それくらい重要な役割を持った未来の英雄候補というわけだ! はい、そこのお姉さん! あるいはお兄さん、は、どうでもいいな。 とにかく可愛い子ちゃんは注目してるねぇ〜? 俺は始鳥騎士団所属、ライン・ドラクロワ団長だ。ウッハハァ〜! ガンダルシア国の真の精鋭部隊、始鳥騎士団で若くして団長を務める真の未来の英雄候補っつう〜わけさ。 ここまでの俺の華麗であり破天荒なるサクセスストーリーを語らせてもらーー ナビ:ーーあ、すいません、そろそろ時間が巻いているので紹介はそのへんで。 はいっ!?
双子:なんかうぜぇのが来たなぁ! ウー:アタシ、予言するわ。こいつ、絶対途中で死ぬでしょ? サー:もういかにも軽いモブ臭が漂っているね。一応、紹介しておこう。ガンダルシア軍の取り扱い注意な溢れ者軍団、始鳥騎士団の団長を務める兵士。イーサンをライバル視し、次世代英雄の座を狙い、ケルベル王のように戦場で名を馳せ出世を志している。うわぁ、すげぇ人間臭いのがライン・ドラクロワって男だ。 ウー:はいはい、紹介、紹介。 年齢18歳。職業は軍人。性別は男性。所属は始鳥騎士団。身長は180cm。 サー:たくましく力強い身体には数多の切り傷が残り、その若さで全身にカリスマ性が漂う。双剣を使うことに長け信じられないほど強いというわけでもない。大胆不敵によく笑うわりに勇敢で懸命で冷静な面も持ち合わせている。 軍内部において誰より勇猛で無鉄砲なため、荒くれ集団をまとめる器を認められ、始鳥騎士団の団長に任命される。しかしその実態は汚れ仕事を引き受けるショムニ的な厄介者集団のまとめ役である。ケルベル王とオベル将軍からの信頼が厚いわけでもない将来有望かどうかも微妙な兵士。
こいつ、完全にガフガリオンの下位互換キャラね。 たぶん、舞台挨拶に来ているお客さんみんな同じこと思ってる。 途中で死ぬ奴だって。
まぁ、あの、うん。 でも、まだ分からないさ! ところでさ、途中で死にそうと言えば、舞台挨拶の最後にやっぱりガンダルシア軍の紹介もしなくちゃね。 なんだかサンテルクロスの時よりいかつい野郎共が。。。ぞろぞろとケルベル王の後ろに並んででてきた!
ナビ:最後にガンダルシア軍のみなさま、自己紹介と本作に対する意気込みをお願いします。 兵士A:・・・・・・・・ 兵士B:・・・・・・・・ 兵士C:・・・・・・・・ 兵士D:・・・・・・・・ 兵士E:・・・・・・・・ ナビ:あの、すみません、ガンダルシア軍のみなさま? 自己紹介と本作に対する意気込みを。。。
兵士A:・・・・・・・・ (サンテルクロスのアホ共の紹介の時といいよぉーー) 兵士B:・・・・・・・・ (ーーライン団長の時といいよぉーー) 兵士C:・・・・・・・・ (ーーべらべらしゃべったら死ぬっつ〜んならよぉーー) 兵士D:・・・・・・・・ (ーー絶対ぇしゃべらねぇからな!) 兵士E:・・・・・・・・ (だって俺たちも必死で戦うしーー) 一同:(ーー死んで退場したくねぇもんな!!) 観客:ブゥウゥゥウゥゥゥ! 兵士A:・・・・・・・・ (はいはい、ブーイングなり罵声なりどうぞどうぞ。死ななきゃなんでもいいんだよ) 兵士B:・・・・・・・・ (長いものに巻かれて、強い者に付き従っていりゃ給料が入る仕事だ。所詮俺らはウォーリーマンだからな。ケルベル様万歳だぜ!) 観客:なんかしゃべれ〜! 給料泥棒のウォーリーマン! 観客:舞台挨拶だぞ、少しは自分をアピールするなりサービスしろぉ! 兵士C:・・・・・・・・ (しねぇよバカ共が。俺たちはケルベル様やオベル様の指示に従い、雑魚っちぃサンテルクロスの民とスペリアルを殺すために追い詰めるクソ厳しい教育を受けてきたんだーー) 兵士D:・・・・・・・・ (ーー言いたい奴には言わせておけってな。命あっての物種だぜ。弱い奴らを合法的に殺した後のパンと肉とビールがまた美味ぇんだわ!) 兵士E:・・・・・・・・ (このまま黙って、後で詩だの魔法だのくだらねぇ文化は暴れまくって絶滅させてやる) 双子&観客:ブゥウゥゥウゥゥゥウゥゥゥゥ!!
あぁ、そうくるわけ? これはこれでやりづらいことこの上ないわね。舞台上でだんまりを決め込んじゃって!! そっちがそう来るならこっちも淡々と進めさせてもらうわよ。サー坊、あそこのだんまり兵士Aから紹介しちゃいなさい!!
無言の兵の中でも一番重装備のあの真紅の鎧の兵から紹介するね。 顔も見えない王の身辺の護衛を兼ねるエリート中のエリート兵が近衛兵団シェルダイクンのみなさんです。 平均年齢25〜40歳。出身は全員ガンダルシア国。性別は主に男性。主な階級は中〜上級階級。兵数は約2000人。やっぱり舞台に全員は上がれないから、代表して兵士Aさんに出演していただきました。
ていうか兵士の数多すぎない? 精鋭部隊でそんな数なら、これからどうなっちゃうのよ! よし、次、兵士BとCの紹介をするわ。 無言の兵の中の赤黒二色の軍用装備彼ら。 職業軍人のウォーリーマンである彼らは国務兵団ガンプと言われるガンダルシア軍の一般兵士たちよ。 平均年齢17〜45歳。出身は全員ガンダルシア国。性別は主に男性。主な階級は下〜上級階級までピンキリ。兵数は約12000人。いちまん。。。にせん。。。 サンテルクロスのみんな! 今からでいいから早く逃げて!! ちょっと、こんな数相手にするのは無理よ!!
兵士A:・・・・・・・・ (プププッ。。。やっぱバカ共だ。サンテルクロスは山脈に囲まれているから、突入は難しいけどよぉーー) 兵士B:・・・・・・・・ (ーー逆に言うならシンラをなんとか突破して、門平原さえ抑えちまえば袋の鼠なんだよ。最初から逃げ場なんてないんだよバ〜カ!!) 兵士C:・・・・・・・・ (その上、数における圧倒的優勢と身体能力プラス軍事力の暴力で蹂躙してやるからな!!) 観客:ザワザワザワザワ。。。 ウー:と、とりあえず最後の紹介をするわよ。続けましょう、サー坊。 サー:う、うん。兵士DとEの紹介をするね。 実力はあるものの、軍規からはみ出た実力&個性派集団の実力至上の特別部隊。それが始鳥騎士団のみなさんです。 平均年齢13〜50歳。出身は全員ガンダルシア国。性別は男性と女性。主な階級は中級階級以下。兵数は推定12000人。。。おいおい、嘘だろう? これじゃぁ勝ち目が。。。 兵士D:・・・・・・・・ (ククッ。。。安心しなよ、俺たちは別行動で登場する予定だしよ。そりゃ推定だ。待機中とかハギア=ナディアを死守し続ける役目の者も多く含んでいるからな) 兵士C:・・・・・・・・ (おい、騎士団とは名ばかりのはぐれ部隊の連中、ちゃんと働かねぇと後でケルベル様にお尻ペンペンされるぞぉ〜) 兵士E:・・・・・・・・ (っせぇ、ウォーリーマン共が。言われなくても殺戮ショーを繰り広げてやるよ!)
以上が我が軍の主戦力である。 これは詩人と武人の戦争、後の世に詩武戦争という名で語り継がれるであろう! 観客:ガヤガヤガヤガヤ! ウー:。。。詩武ーー サー:ーー戦争。。。 まぁよい! 詩も魔法もちっぽけで下らぬものだろう?わしらに共感し、応援する者たちには決して損はさせぬ光景を見せてやる。わしに付いてこい!! 観客:Yeahhhhhhhh! 観客:うおぉおぉぉおぉぉぉ!! ケルベル様ぁ! 観客:ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王! ケルベル王!
【アナウンス】 ピンポーン。 以上でガンダルシア国サイドの舞台挨拶を終了したいと思います。 これにて計14名のメインキャストと脇を固める軍団の紹介を無事に済ませました。 最後にサンテルクロス国サイドの方々に再び壇上に上がってもらい、全員でこの舞台挨拶をご覧になってくださった観客のみなさまに一礼をしてからご退席をお願いします。
双子:パチパチパチパチ!! 観客:パチパチパチパチ!! サー:ウーノはどっちを応援する? ウー:う〜ん、アタシはやっぱり勝ち馬に乗りたいからガンダルシア国を応援するわ。 サー:ボクはサンテルクロス国に共感するから、やっぱりスペリアルたちにこれから頑張るよう拍手を送るね! 観客:ザワザワザワザワ。。。 双子:ん? なんかお客さんが騒いでる? 観客:ザワザワザワザワ。。。 サー:あっ、しまったーー ウー:ーーこれから争う二組を同時に舞台に上げちゃった。。。
おい! テメェ、嫁が得意な詩魔法がくだらねぇとか本気で言ってんのか? さっきからアホみてぇに黙り込んだ部下を抱えて、数にもの言わせりゃいいとか笑えるぜ! ユディルやレイの詩魔法の凄さを見たらきっとビビって国に帰っちまいたくなるだろうなぁ! ナビ:あ、あの。レオ様、紹介は済みましたのでそれ以上の意気込みは。。。
はぁ? おい、サンテルクロスのカス野郎。スペリアルも詩も魔法も根絶やしにしに行くからな。楽しみにまっていろよぉ! ナビ:壇上の皆様、紹介は済みました。これ以上舞台上でいがみ合うのはご遠慮願います。
ユディル:許せん。シュライク、詩魔法を唱えるから護衛を頼む。 シュライク:おう!! ガフガリオン:ケルベル様、スペリアルが歌い始めましたが? ケルベル王:全力で阻止せよ。 シェル:お父さん! まだ舞台挨拶だからダメだってば! 今は我慢してよ!! グラント王:レイルン、ユディルとシュライクをなんとかしなさい! レイルン:詩闘になるけれど、それでもよろしいかしら? パーム王妃:それは絶対にダメだから、スペルマダー、そう、そんな感じで必死に押さえて! フレア:闇と光のスペリアル。。。あの二人に私の秘密を握る鍵がある。。。 ライン:おぉ〜。。。あのシュライクっての、一人で押さえている兵士10人一気に吹き飛ばしたぞ。。。なんだあれ、人間か? シオン:ユディル詩師、シュライク雄師、ここで暴れたら本編も台無しになっちゃいますから! リンガ:これはあれだね、強制的に幕を降ろすしかないわね!!
降ろせぇえぇぇ!
早く幕を降ろして全部ごまかしちゃえぇえぇぇ!!
【アナウンス】 ピンポーン。 収拾が付かない事態になりましたので、 強制的に幕を降ろさせていただきます。 この続きをご覧になりたい方は”面白いバージョン”の公演にてお楽しみください。 以上を持ちまして、本日の舞台挨拶を終了いたします。 お忘れ物などございませぬよう、よろしくお願いいたします。 次回のご来場も、 心よりお待ちしております。 本日はどうもありがとうございました。
双子&観客:うおおおおおおおおおぉおぉぉおお!! 観客:Bravoooooo!! 双子:ブラヴォー!! 双子&観客:パチパチパチパチ!! 観客:Bravoooooo!! 双子:ブラヴォー!!
はぁ。。。明かりも点いたし、これでこれからスペリアル・サガを楽しんでくれる読者と視聴者の方々に作品の紹介は明るく伝わったんじゃないかな。 よ、よし! それじゃぁノートリー兄妹の2ショット画面に移ってビシッとスタートしよう!!
ウー:賛成! 一仕事終えたって感じがするわ。今度こそ台本通りにやってよね!! サー:ウーノよ。このサー・ノートリーを甘く見てくれるな!(台本チェック完了!
ウー:Ladies and サー:Gentlemen. 双子:Welcome to the SPEREAL SAGA world show!! ウー:スペリアル・サガの サー:登場人物と世界の
双子:紹介文!
ワンッ!(の)
双子:ショータイム!!
のっ
双子:閉幕!
双子:からの〜〜 ウー:スペリアル・サガ サー:本編の
双子:開幕!
おまけ
サー:・・・・・・・・・ ウー:・・・・・・・・・
ウー:よかった。今度こそうまくいったわ。 サー:あぁ〜、また間違えるんじゃないかってドッキドキだったよ〜。 ウー:本当それよ。まぁ失敗は繰り返さなければいいのよ。そんじゃアタシ、行水の時間だから行くわ。サーチもおつかれさま〜(バサバサ〜 サーチ:ワンワンッ!
サーチ:ク〜ン。。。 サー:どうしたのサーチ? サーチ:ワウ〜(オイラまた気が付いたんですけどね。。。) サー:あ、サーチも上手に台詞が言えて安心しているんだね。よくがんばったね〜(なでなで
(。。実はまた台詞、間違えてたのってウーねぇさんの方なんですよねぇ。。次の公演もあるから黙っておこっと。。。)