TV蜃気楼


    きらめく虚構の世界の中で 虚像の偶像追いかけ続け
    砂漠の半ばで視界を見渡し何していたのか問いかける

    この手にあるのは旅するためには 役にも立たない無用な装備
    周りを囲むは草木の生えない雨さえ降らない不毛の大地

    画面を眺めて熱気にやられて 物だけ残され呆気にとられ
    砂塵に包まれ茫然自失で「何だったんだ?」と思ってる


    憧れ続ける誰かに何かに 流行りの景色に近付くために
    時間を使ってお金を払って命を削って来たけどすでに

    そのときブームの境地は風化し みんなで拝んだ宝は砂に
    変わってしまって崩れて吹かれて砂漠に戻って舞っていく

    オアシスなんだと信じたところが 幻だったと気付いたときは
    二度とは戻れん一度の人生、後悔ばかりで埋まってく


    自分で選んで歩んでいるなら 不毛の大地も緑に変わる
    掴めば現実そうなることならいかなるものでも夢だといえる

    けれども見知らぬどこかの誰かを 眺めて崇めてばかりで掴む
    物など結局残らず消えてく儚い幻なのだと気付く

    そうなる前にも砂漠に散らばる白骨死体を見たなら思え
    彼らが追うのは幻だけれどわたしが追うのは夢だよと



    【voice】

    男性ver.竹馬タケル

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