鳥は走ることにした


    大空高くは飛べないこの手が 光ってしなって羽毛になって
    翼に変わって彼方を目指して羽ばたく準備をし始める

    今にはすぐには飛び越えられない あまりに高くて大きな壁が
    青空覆って日の目を塞いで芽が出ぬ荒野を広げているが

    ここさえ越えれば明るい大地が 開いてくるって期待を抱いて
    膨らむこの胸大きく鳴らして乗るべき風を待っている


    地上で便利な両手をあきらめ 空へと舞うため翼を取って
    苦難を選んで進んで来たのに今度の試練はなんともでかい

    自分の力じゃ乗り越えられない 困難極まる事態に向かい
    今より大きなリスクを背負って翼を大きくしていくべきか

    誰かを巻き込み荒野を背中に 追い風吹かしてチャレンジするか
    これからこの先どうするべきかをイメージしながら立っている


    時間が経ったら風化をするなら いつかは壁なら崩れるだろう
    それでもいいけど出来うる限りの準備をしながら勝機を呼ぼう

    この毛を繕い仲間と寄り添い ゴミ箱漁って力を溜めて
    傷付き疲れて倒れていくまで努力をしながらチャンスを待つよ

    いつかは荒野に風吹くそのとき 大きな翼を広げたときに
    大空高くへ飛び立ち上がって明るい大地に着くために



    【voice】

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