磨り減らないまま置き忘れていた あの日に磨いた小さな靴が
静かに震えて埃を巻き上げ「行くなら今だ」とサインをだした
自分のサイズを知らずに育った 身の程知らずの小さな頃は
身の丈以上の大きさ求めて限界だなんて認めなかった
ブカブカしながら靴擦れしたまま ここまで歩んで掴んだものは
フィットもしてない靴では行けないまったく新たな領域だった
ここから先へと進んでいくには このまま変わらずいるのはダメだ
限界認めて現実見つめてようやく自分のブーツに気付く
思ったよりかはサイズの小さな 足下見ながらはにかみながら
踵を合わせてつま先叩いてサインに応えて駆け出した
【voice】