清き水を求む水鳥の如く 我が魂に舞い降りて
眠れる水面に波紋を生じ 心の深海の扉は開く
そこは矛盾の同心円 内なる世界の闇の海
神の遺産の潜在意識 流れる魚の心象群
命を餌に呼び寄せながら時間の針で釣り上げる
深い緑の意識の森へ 捕らえた獲物を持ち運び
記憶の声を留めて掴み 授かる言葉を木に刻む
白紙の地図の詩の樹海 頼るは虚心の羅針盤
指吹く風の自動手記 神秘の歌を歌う鳥
鳴き声真似て静かに寄って紙に封じて字で生かす
暗き闇路の火の輪を潜り 私欲の業火を身に纏い
苦悩の炎に五感は焼かれ 思念の器の試練を受ける
核なる詩魂の中心点 星の火の粉の核融合
想像力の大爆発 新たな宇宙で廻る蛇
その身を連ねて円環生んで呑み込み悟りこの身に宿す
遠い大地に広がる線の 遥かな思考の彼岸に立てば
地殻の呼吸も知覚ができて 韻の土すら自由に踏める
未知なる隠喩の美の鉱山 掘るは露な感受の土壌
原初の鼓動に触れる旅 自然の声を知る獣
無垢なる瞳で眠らせ続け息継ぎ合わせて寝言を写す
高き詩境の黄金の塔で 天の音色を奏でるために
輝くほどの言葉の羽で 織り成し歌の翼を創る
生まれる鐘の共鳴音 産声上げる真理の子
聖なる域で微笑む女神 命である名を告げる人
この手で大事に抱えて上げて我が主へこの詩を奉ろう
【voice】