自分の舞台に観客はなし それでも拍手は鳴り止まないし
いつでも心を盛り上げていくのが 得意なあなたがいるってことが
何より大事な人生観だと思ってお礼を終えていく
こんな人生じゃお客は来ないし 途中で見飽きて眠たくなるし
踏んだり蹴ったりだけれどいいんだ 素敵なあなたに見られていれば
頑張り元気が自然と湧くから努力をした甲斐あるってもんだ
けれどもあなたは満足できずに ぼくへと更なる高みを目指し
誰かに見られて恥じない毎日 送っていくよう励ましだすと
孤独な舞台に花咲くみたいに一人で拍手を送っていく
死んだら葬儀に来る者はなし そういう人生送って来たし
今さら本気で舞台に上がって 自分の全部を曝けて出して
何してみたってお客は覚め冷めしていくだけって訴えたって
それでもあなたは拍手を止めずに 戦い続けていこうと言って
無言の態度で激励しながら ぼくの気持ちを高めていくんだ
死ぬまで頑張れだなんて言われてやらなきゃ男じゃないって聞かせ
ない胸を張って矢面に立って 心も身体も技術も見せて
汗かきべそかき恥じかき詩を書き 歌っていこうと背中押すんだ
自分の心が満員御礼になって欲しいと願っては
崖っぷちである舞台に立っていく 光が差し込む場所から見ている
視界にあるのは世界の広さと 観客たちとの一体感と
自分の全部を見せつけ終えては何かを与えた高揚感を
みんなと共有している光景 それこそ生きている証だよって
あなたが言うからここに居るんだよ あなたが居たから頑張れたのを
伝えていくよう響かせていくよ歌っていくのを諦めないよ
あなたは言ったね、あなたはそういう 生き物だねってぼくを支えて
ある瞬間へと到達するため 拍手を続けてくれたんだって
その瞬間とはこんな時間だよ、みんなのスタンディングオベーション
【voice】
fin