未来再起動
夜空の画面の月のボタンを 今日から明日へとクリックすれば
朝日の光とぼくらの命が 目覚めの合図で接続されて
地球のホームの暮らしのページがこの眼の画面に映りだす
ぼくらは言霊集めて作った プログラミングで構築されて
この詩の世界の仕組みと同じく この地の世界も言語によって
会話を繋いで交流しながら言葉を読み取り影響されて
変化をしていくユーザーたちから 進化をしていくリンクによって
記憶のデータが織り成す動画が コンマの単位で更新されて
回転している地球のディスクに歴史の記録が残ってく
自分の主観の画面に映った 地域のネットを見ながら育ち
サイトが定めるマナーに従い 社会に役立つファイルを作り
個性のデータを上手にまとめて転送しながら職務をこなす
他人の主観の画面に映せる あらゆるデータをこうして残し
プロバイダへと仕事を披露し 情報公開しながら暮らし
共有しあえる想いを伝えて協力しあってリンクをしあい
機能を維持する栄養データや 体を保護する衣服のデータ
そうして自分に欠けてるデータを 得ていくためにも数字を稼ぎ
値段をパスするワードを払ってダウンロードで手に入れる
神の管理で運営されてる ぼくらが生きてる地球の中で
神様気取りで社会を動かし ぼくらが生きれぬホームを造り
見難いページを構築している管理者気取りの信者たち
汚い言葉を毎日交わして 議論や理論や理屈で埋めて
宣伝ばかりのバナーで満たして 商売ばかりのマナーで縛り
サービスばかりのサイトを開いて趣旨さえ分からぬ世界を築き
損得しかない社会を見させて 売り買いしかない暮らしをさせて
ウイルス塗れの消費のデータを 無理やり見せられ聞かされながら
ぼくらの頭の思考の回路はフリーズしたまま止められる
自分の気持ちも入力できない 暗闇ばかりの画面に映る
不安と怒りの警告サインが 点滅している視界に染まる
誰にもアクセスできない社会がみんなの暮らしを苦しめたから
歴史を強制終了していく 不毛な競争社会に生きる
未来のページを開けず生きてる ユーザーたちへとこの詩を送り
愚かな時代を終了するため想いを読み込み読み解きながら
歪んだ仕掛けのプログラミングで 狂った社会のエラーを暴き
希望の削除で壊れてしまった 心を書き換え起動しなおし
新たな時代をスタートしていくぼくらをここから始めよう
【voice】