もしも、この身に溢れるほどの 愛しい想いがあるならば
自分で飲むため掬いはしないで誰かに注いで救いたい
その地に埋もれる芽が出ぬ種に 歓喜を与えて育むために
静かに滴る想いの粒を、集めて何かをつくれたら
渇いたその身に広がる砂漠に 恵みの雨を降らせるように
満ちても変われぬ心の地にまで想いを注いで伝えたい
利益の動機じゃ溢れはしない 利潤の結果じゃ潤みはしない
信じる過程を貫く姿勢が無償であるから溢れてくれる
汚れた両手じゃ掬えはしない 煽った涙じゃ癒せはしない
自然に満ちてく自身の泉が清らであるから心に沁みる
無理やり搾った雫を飲んで どれほど自分を満たしてみても
心の渇きは体のように、溜めても満たせはしないだろう
だから、その身に溢れるほどの 愛しい想いを溜め込むために
夢中な想いで誰かのためにと無償になるまで何かを為せば
自ずとその身の泉は溢れて その手で雫も掬えるだろう
そうしてようやく手にした雫を自分で飲むため掬いはせずに
あえて何をも求めはしないで 誰かのためにと注いだときに
自然と溢れて零れた笑みこそその身の渇きを癒すだろう
【voice】