永久なる場所で
緑に満ちたる永久なる場所で 二人は出会いやがては惹かれ
あなたの不思議な命のリズムが わたしと呼応し打ち溶けあった
月日を重ねて想いも深め それは綺麗な雪原に見える
白く輝く記憶となって二度とは消せない世界ができた
きっと幸せ過ぎたせい その感覚に麻痺していたの
吹雪のように過ぎ去る時に あなたのその手を離してしまい
わたしは凍えるこの地で一人 悲しむ綿雪手にとり紡ぎ
白く冷たい衣を羽織り二度とは会えないあなたを探す
積もる気持ちに足を奪われ すぐにも視界が曇ってしまい
そうして大事な思い出さえも 消されてしまうくらいに荒ぶ
痛みの吹雪で行き場を失くし このまま身動きできずにいれば
絶望的な景色に倒れて寒さで鼓動が止まってしまう
だからお願い、命を燃やして それはあたかも原子のように
あなたの心が振るえるたびに わたしの震えも止むはずだから
近付くほどにその温もりを 感じられればいつかはきっと
あなたのその手を再び掴み止まった時さえ溶かしてみせる
だからお願い、心を放って わずかな望みも逃しはしない
閉ざしたあなたを救える術は きっとこれしかないはずだから
触れ合うたびにその優しさを 思い出せればわたしは必ず
あなたを見つけて強く抱きしめどんな闇さえ砕いてみせる
そしてわたしとこの地で共に 歓喜の光を手に取り紡ぎ
千に煌くオーロラ纏い 二度とはあなたを離さぬように
月とあの陽の永久なる暈の 契りの枷で繋がるために
二人で夜明けを静かに待つの、わたしとあなたの永久なる場所で
【voice】