世界の各地を放浪しながら 数多の鳥が渡っていくのは
その時だけしか生きてはいけない餌を探しているからだ
何百何千メートル上空 飛んでは渡りを続ける鳥は
つまりは季節を追いかけ続けて群れなし羽ばたき続けるわけだ
生きていきためには留まることなく 集団行動している様は
健気であるより気高いものだと空見て群れ見て感じている
世間の各地を右往左往して 数多の人らが往来しては
翼はないけど転々しながら散らばり生きていくぼくらの様は
自分を活かせる居場所を探して 糧へとなっていく仕事を見つけ
はたまた素敵な出会いを探して番いとなっていく相手を求め
生き抜くためにも凍える冬より 温もり溢れる春めく場所を
理性や本能頼りにしながら飛んでいる鳥にもよく似ている
ぼくらは飛べずに四季へと捕らわれ いつでも居場所を変えられないが
自分が恋する誰かや何かに近付く努力をし続けていけば
いつかは必ず自分を活かして生き抜く手段を見つけていける
苦悩をしながら放浪するのも必死に飛び立ち渡った証拠
自由に飛べないからこそ駆けずり この世で居場所を見つけていこう
自分を活かせる糧へとなっていく季節をいつでも追いかけろ
【voice】