神の息吹の調べに乗せて 未知なる視界の知らせが下る
ようこそぼくの楽園へ! ここは言葉の魔法の世界
自然の元素を言語に変えて組み換え新たな産声上げる
韻の林檎や七五の苺 選り取り緑の虚実の果実
信じる言葉を封じてできた 禁じることなきこの実を食べて
蛇にも動じぬ清らな眼なら魔法の味さえ必ず解ける
目には見えない言葉の園に 入る資格は味覚の中に
目を閉じあの日の景色に帰り 記憶の散歩を楽しむように
扉の在りかは瞳の奥に、それはあなたの心の中に
疑心暗鬼の茨を千切り 眠りを覚ましてこの地へおいで
渇いた心が潤う場所さえ 必ず見つかるはずなのだから
水も空気も光もみんな、誰をも拒みはしないのだから
ここから蒔かれた光の種が あなたの胸から開くといいな
望みの蕾が摘まれる前に 花咲く笑顔を届けてほしい
それこそ不毛な世界で生きる実にも糧にも変わるのだから
花の雨降る街路を歩き 失くした色を再び戻し
鳥の羽根舞うガイドを辿り 忘れた飛び方さえをも戻し
命の風吹く季節を廻って瞳を澄ませてこっちへおいで
言葉にならない景色の広がる 至福の大地の中心深く
無限の命を与える実のなる 一目で判る大木近く
その場にぼくの棲み処があるから夢を片手に探しにきてね
緑の皮膚の大地を流れる 水と火でなる血筋の縁が
途絶えぬためにも調和を保って 肉の土壌で培う意志で
固く骨組み繋がり合うからぼくらは生きとし生けるのだから
あらゆる自然に命を見いだし 優しく育み抱けるように
この地であなたに芽生えた想いが どうかその地で咲きますように
争うことなき地上に着くため心の彼方の楽園めざせ
【voice】