豊かな言葉の活用法
サー:最後に韻律学の活用法を教えていこう。さっきスマートフォンで見て欲しいって言っていたけど、それって関係していたのかな? ウー:そうよ。むしろスマートフォンで韻律学のページを見ることが正しい活用法なのよ。 サー:ようするに。。。
。。。空いた時間や休憩中、家でのんびりしながらとか電車の中でとか。そういうときに携帯端末で流し読みをしたり音読(声に出して読む)すればいいってこと?
その通りよ。自信を持って言うわ。 それを毎日少しずつでも繰り返していくだけで文章能力や言語能力はグ〜ンと向上する。 これには努力や才能は関係ないの。必要なのはただ「自分の言葉を増やしたい」「いい文章を書きたい」「もっと気持ちを伝えたい」っていうココロ。 それがあれば誰にでも身に付くものよ。
どんなに分厚い辞典を持っていたって使いこなせなくちゃ身に付かないもんね。そこのところをもうちょっと気軽に身に付けてほしいってことなんだ。
うん。 どこでも誰でも自由に使ってオッケーよ。
なんか韻律学っていうと歌詞や詩を書く人のためにあるようなものだって思っていたけれど違うんだね。ただ口にして読み流しているだけでいい文章や会話が身に付いていくって考えると、なんかすっごい気持ちが広がる気がする!
さっきも言ったけれど、言葉の貧しさは心の貧しさよ。 これからの人や社会にとって本当に必要な豊かさや価値観をみんなで見つけるためにはね、まずは日本語の豊かさを身に付けてもらうのも大切なことだってタケルは思ったの。 それも詩人にできる仕事のひとつなんじゃないかなって思ってこのファイルを公開したそうよ。
まぁ、単純に考えて日常生活でさ、口を開いたらテレビの話や流行り廃りの話題とかさ、自分の愚痴や他人の悪口、それからお金や数字ばっかりで会話を作ろうっていう人って話していても本当につまんないもんね!!
えぇ、そういう種類の言葉の集まりがおかしな空気を生みだしているのなら豊かな言葉で会話をするっていうことはもう立派な空気清浄行為なの。 木がね、光合成をして酸素を生みだすのと同じような感じ。豊かな言葉を身に付けるっていうのはそれだけでもうとてもクリエイティブな行為だって思えるはずだわ。
難しいことなんてなくてヒマなときに読むだけでオッケーだよね。「言葉の日光浴びるぞ〜。そんでいつか酸素出したるぞ〜」みたいな。
うん。それとね、 「難しいモノゴトを知るってことは、 人生をシンプルに見るってことだ」 これはタケルが好きな言葉なんだけどね、パソコンでもそうじゃない。機械の中身が複雑になっていくほど使う側(ユーザー)にとっては画面も操作もシンプルになっていく。 これを人間に置き換えてみると、自分が色んなモノゴトを知るほどに見えている世界がハッキリしていくっていうことなの。 それに気付けばこの世の中のありとあらゆるモノゴトが今よりもっとカラフルに見えていくはずよ。 だからね、そういう意味でも豊かな言葉を学ぶことに価値があるのだと思うわ。
サー:これぞ言葉の―― ウー:豊かさの真の―― 双子:――活用法!!
そこのところを美しく、リズムよく、楽しく覚えようっていうのが韻律学であり、その延長上にあるのが文楽の良さのひとつなのだということだね。
正解! サー帽にウルトラスーパータケルくん人形をプレゼント!! 今日はお互い冴えまくっていたわ〜。 気が付いたら活用法も全部教えちゃったわね。 ここで学んだことが活かされて日常生活の会話や文章が自然と変わっていくことがいちばん嬉しいわ。それからここで身に付けたことはね、いつか公開される他のファイルを楽しむ上でも役立つはずよ。 それじゃぁ、あとはいい文章を書きたい人とか、新しい豊かさや価値観を見つけたい人にお任せするわ。がんばっ――
――あ、ウーノあと1つ質問! この韻律学のページを見たら韻文全部が書いてあるの?
ウー:いいえ。これはタケルが自分で作った韻文表。だからね、美しさに特化した文章用に厳選された韻文しか並んでいないわ。言うなれば『秘伝の自家製レシピ』のようなものね。 サー:ふ〜ん、10年以上前の資料だからさ、今作り直したらまた違う韻文表になるのかな? ウー:そうね。時間があったらまた色んな言葉を付け加えていくのもいいわね。目指す文章は人それぞれだから完全なカスタマイズなんてできないけどさ、とりあえず美しい文章やリズムのいい文章を書きたい人にはこのレシピがベストチョイスよ! サー:じゃぁ、ヒマがあったら新しい韻文を書き加えていこう。 ウー:えぇ。日々書き足されて進化していく楽団ノート。それが未完文楽団だもん。 それじゃぁ――
サー:今よりもっといい文章を書きたいアナタへ。。。 ウー:新しい豊かさや価値観を見つけたいキミへ。。。 双子:マイペースで サー:開いてーー ウー:読んでーー 双子:身に付けてね!!