豊かな言葉の世界へようこそ
サー帽、ちょっと聞いてよ。。。
ん、どうしたんだい?
。。。アタシ、朝に嵐の中に羽ばたいていたの。その矢先、風に混ざりかなり硬い玉が飛んできたわ。それはギリギリ交わしたけど赤いアザになっちゃったの。 しばらく騒ぎそれから黙り、傘になる場所を探しながら高度は下がり、浅い穴の中に入りその場にしゃがみ、この怒りと痛みをわかちあえる仲間を探し語りながらに話しだしたのよ。
へぇ〜。それでその仲間って?
蛹(さなぎ)よ。 さらに! その蛹に声を枯らしアタシの形見を渡し、タケルに「ゴメンなさい。」それからサー帽には「バカじゃない?」っていう遺言を残したのね。 それは荒いつくりの淡い色をした甘い鏡のネックレスだったんだけど、飾りにするのか罠にするのか悩みに悩み、こういう場合果たしてどうするべきかをサー帽に聞いてみたかったってことなのよね。
サー:ウーノ。それってひょっとして三韻同音語の『あ音三韻同音語』のところを見て話していない? ウー:当(あ音)た(あ音)り(い音)! サー:まったく、驚かせないでよね。なんか言語の意味が破綻していたから気付いたんだけどさ、本当になんともなかったんだね? ウー:もちろん。「あ」と「あ」と「い」で韻を踏んでみたかっただけなの。だからケガなんてしていないわよ〜。
サー:ボクの心配も考えてよね。ウーノは韻さえ踏めばそれでいいんですか? ウー:いいんです。 サー:韻を踏めれば―― ウー:――い〜んです。 サー:ここはそういう――
双子:コーナーです!
そんなわけでサー帽、ここが一体どういうコーナーなのかの説明をお願い。
サー:よしきた。お願いサーチ、『韻(いん)』の意味を探してくるんだ! サーチ:ワンワンッ!!
よし、サーチが帰ってくるまでこのコーナーの説明をしよう。 まず『文楽ファイル』っていうのはタケルの研究資料を公開していく場所なんだ。
なるほど、○○ファイルと名の付くページは資料のページと考えていいわけね。
そういうこと。人間いつどうなるかわからないからさ、自分のモノでもみんなにあげちゃおうってことだよ。
ウー:詩学、詩形学、韻律学、照応学、そして文人学にいたるまで、タケルがしてきた文学研究が誰かの役に立ってくれるといいわね。 サー:そうだね。アーカイブするのも大変な量だけど、これからも出し惜しみ抜きにして公開していこう!
あいあいさー!! 閲覧自由。みんなにオープン。どんな情報も共有!
サー:なんかウーノ、今日はノリノリだね。 ウー:そりゃぁそうよ。それが右脳の仕事。こんなコーナーができたらそうなるものよ。 サー:いいことじゃないか。そうこうしている内にサーチが帰ってきたよ。
そうそう、金メダルじゃなくって2番目の方の。。。あと将棋で金の横の駒の。。。ってこれ『韻』じゃなくって『銀』じゃないですかぁ!?
まぁまぁ、サーチはまだルーキー検索犬なんだからミスもするわよ。ましてやこんな回だもの。韻の1つや2つ踏みたくもなるのも当然よ。
ウー:失敗オッケー。どんとこ〜いで次こそ『韻』をもってきてちょうだ〜い! サーチ:ワワワンッ!!
サーチもノリノリだね。まぁ、失敗を恐れないくらいの気持ちがないと韻なんて踏めないよね。
その通りよ! ステキな文章を書きたいのなら失敗なんて怖がっちゃダメ。 知識も重要だけど感じるこころ。『感性』も大切にしてほしいと思うの。ここはその知識と感性の2つを磨くことができるファイルなのよ。
ときには意味なんてとっぱらって価値を追求するのも悪くはない、か。よし、今日はウーノがメインで会話を進行しよう! じゃぁウーノ、この韻律学は一体どういうコーナーなんだい?
そうねぇ。。。 『今よりもっといい文章を書きたい人 誰かともっといい会話を続けたい人』 のためのコーナーね。 もっとシンプルに言うと読んでいるだけで今よりも素敵な人になれるコーナーよ。
マジで!?
もちろんそんな保証はないけれどタケルはこうやって韻文を学んだり磨いてきたわ。だから十分効き目があると思う。 このコーナーはね、 『美しい文章』 『リズムのいい文章』 『今よりもっとカラフルな文章』 そういう文章を書きたい人や、そうやって日本語を使いたい人のために開かれたページなの。
なんか今日のウーノ凄いよ。 それって日本語のスピードラーニングみたいなものなの?
ラーニングというよりかはマスター(熟達・習得)ね。 そんなに難しいものではないわ。昔から言うじゃない。 「言葉の貧しさは心の貧しさ。 心の豊かさこそがまことの豊かさ」 ってね。つまりは本当の豊かさが欲しいのなら言葉を豊かにすることがいちばんの近道ということよ。
なるほどねぇ。 確かに語呂の貧しい日本人を見てると切なくなるもんね。 オードリー・ヘップバーンもこんなことを言っていたなぁ。 「美しい唇である為には、美しい言葉を使いなさい 美しい瞳である為には、他人の美点を探しなさい」 このコーナーはこの言葉の上の行にリップクリームやプルルン効果を加えるようなものなのかな。
ウー:ま〜、そんな感じ。ポップでキュートなハートが欲しい人にオススメね。 サー:逆にさぁ、日本語に興味がない人や言葉に意味が見出せない人にとってはまったく価値のないページだね。 ウー:えぇ。そりゃもうまったく! サー:そういう方は画面の右上端や左上端の×マークをクリック!!
さて、そうじゃない方にとってはここからが本番よ。 韻律学の世界にようこそ。 まず韻というものの説明から――
ワンワンッ!! いん【韻】 1.言葉のひびき。また、物の出す音。「神韻•余韻」 2.風流な趣。「韻事•韻致/気韻•風韻」 3.漢字音で、声母(頭子音)を除いた部分。韻母。「韻字•韻書/音韻•畳韻•平水韻」 4.詩や文章で、同一または類似の音を、特定の場所に繰り返して用いること。「韻律/押韻•脚韻•頭韻•和韻」 5.詩歌。「韻文」
ウー:――ナイスサーチ。内容もタイミングもバッチリ! サー:なんでボクの言うことは。。。(うじうじ) ウー:よ〜し、それじゃぁ次は韻律学の使い方を教えていくわよ〜。 サーチ:ワンッ! ウー:次のページにレッツゴー! サー:ゴーゴー!!