星の修復師


    地球を織りなす時間の糸が 元素のビーズを流れてつなぎ
    綺麗に折りあい結わえた縁の 幾何学模様の天体図
    数多の命を光で照らせば色なき闇夜の世界は染まる

    神が手がけたこの絵の中の 揺るがぬ秩序のその手の中で
    一際輝く奇跡の大地を 守護する種族の修復師
    色を維持する役目を背負った自然の子である保護者たち

    その絵の暮らしで目の色たぎらせ 暮らしを彩る歴史に巣食う
    真の価値さえ識別できない 色盲だらけの好色家
    好まぬ色種を都合で塗り替え日に日にひび割れ褪せらせる

    消えてく緑の木々から逃げてく 理想を囀る青い鳥
    淡い望みが生まれる場所さえ 私欲の業火で無残に焼かれ
    真っ赤な血に染む不毛な大地にお金の実の成る黄金を植えて

    大地の茶色を平らに上塗り 灰で固めて自由を埋めて
    落書きみたいに想いは潰され 滅茶苦茶かき混ぜ塗りあう中で
    白から離れて黒へと近づく歴史が仕上げる小さな星を

    もうこれ以上は望まぬ色へと 染まらぬようにと瞳を澄まし
    偉大な意思より描かれ生まれた 銀河の絵画の調和の綾を
    優しく紐解き見事に手直し綺麗な暮らしを描きたい



    男性v   女性v

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