募集と応募についてのアレコレ 《前編》


未完文楽団の団員になりたい。団員にはならないけど応募してみたい。
そんな人たちのために文楽団員募集と応募についての詳しい説明をしたいと思います。

親切に、丁寧に、痒いところに手が届くように


    【サーの巣にウーが突撃しながら登場】


    ウー:痒い痒い!
    サーぼぉ、ちょっと背中掻いてよ!!


    サー:え!?もしかしてこれって伝染病!?

    ボクもさっきから、、、
    (ジタバタ)
    、、、痒いから
    (ゴロゴロ)
    転がっているんだ!


    ウー:うわぁ。。。これって鳥インフルエンザってやつかしら。。。アタシたち死んじゃうの!?ねぇ、このまま始まりで終わっちゃうの!?

    サー:鳥じゃなくて、人インフルエンザって言うべきじゃないかな。ボクたち鳥だし。

    ウー:やばいよやばいよ!どうしよう!?

    タケル:まぁまぁ、慌てるなおまえたち。

    双子:こ、この声は!?

    それはな、
    『まだ紹介しきっていない病』の痒さだ。紹介をしきればちゃんと治る。


     タケルいたのね!
     助かったわ。。。
     アタシたちの巣を覗いてばかりいないで、その『まだ紹介しきっていない病』についてを紹介してよ!

     この痒みが取れるなら何だってするわ。


     未完ボンジュール。

     よし、じゃぁ紹介するぞ。
     おまえたちは伝えたいことを伝えるために作られた鳥だ。
     略して3T(即席で思い付いた)。アーカイブをする鳥のアーカイバードのおまえたちは、伝えきっていないことがあると、自然と身体から痒みが出て、伝えたくなってしまう体質にあるんだ。

     だからそうそうシャグランするこたぁない。
     未完文楽団の紹介をし終えていない証拠だよ。

     まだ残っているだろう?伝えたいこと。



    サー:伝えたいこと。。。

    ウー:。。。う〜ん、何かあったかしら?

    サー:そういえばノートリー私書箱の中にチラシが挟まれていたよね。それがヒントになるんじゃないかな?

    ウー:あぁ、あれね。アタシのところにも来ていたけれど、どうせ勧誘かと思ってそこらへんに置いてあるわね。

    タケル:ふふふ。。。君たち、それが今回の痒みの原因なのだよ。

    双子:まじで!?

    サー:ウーノ、急いでチラシを開くんだ。

    ウー:あたぼ〜よ!

  •  これのことかな?

     「未完文楽団
      団員募集中」


     これのことよね。

     「WELCOME」


     君たちねぇ、僕からのメールをちゃんと見ないからそういう痒い目に合うんだよ。

     そう、未完文楽団の紹介は劇場でド派手にした。
     でも、肝心の募集と応募についてのアレコレを伝えていないから、団員になりたいメンバーの気持ちを押すためにあと一歩、ノートリー兄妹の紹介が必要になったってわけさ!

     それを伝えないことにはボン ボヤージュできないよ。
     だからね、僕と一緒に話していけば痒みが取れていくから、募集と応募について紹介していこうじゃないか。


     そういうことだったのね!
     それなら話は早いじゃないの。
     アタシたちが募集と応募についてのアレコレを紹介すればいつも通りになるのなら、いくらだって紹介してやるわ!


     うん。親切に、丁寧に紹介しようじゃないか。
     すでにタケルがメモのページに要項をまとめてくれたから、そこのところを一つ一つ丁寧に紐解いて、募集や応募をしやすい環境を整えておこう。

     さらっと前編・後編に分けて分かりやすくいくよ。
     じゃぁ、さっそく現時点(2018/01/01)において未完文楽団が求める人材について貼っておくね。

    ペタッとな。




    【現在、未完文楽団が求める人材はこちら】
    (2018/01/01)


    作品に声(ハイレシ)を吹き込む団員

    0.ハイレシとは朗読法ハイレシテーションの略称。
    1.『未完文楽』の中の#1〜7までの作品の声(ハイレシ音源)を募集中。
    2.1の要項以外にTOPPAGEの『文楽詩篇集』からも声を募集中。
    3.読み手は各行や節を正確な秒数で詠い読めること。
      これは音楽のリズムに合わせるため、シンクロさせるために必要な技術。

    4.ハイレシの採用基準はBUY(僕より、上手く、読める人)方式。
      サンプルとなる詩篇を参考に、竹馬タケルよりも作品を引き立ててくれる方が優先となる。

    5.難しい話は後ですればいいから、最初は遊びやチャレンジ感覚で気楽に応募してね。



     物事はちゃんと手順を踏むことが大事だからね。
     タケル、まず未完文楽を完成に近付けるために声を入れてくれる人を集めようってわけだね?


     そういうことだ!

     エスポワールを込めてね。
     先にも話したけれど、ハイレシとはハイレシテーションの略。ハイレシテーションとは文楽の朗読法のこと
     これができる団員から募集しようと思うんだ。僕より上手に読める人や声の良い人はこの世に山ほどいるはずだからね。

     読者のみんなに自分の好きな詩篇を未完文楽やフィルムの中から選んでもらって、どんな風になるのかなっていうのを試してみようっていうところから始めていきたいんだ。


     なるほどね。
     それでさ、3番の「読み手は各行や節を正確な秒数で詠い読めること。これは音楽のリズムに合わせるため、シンクロさせるために必要な技術」って書いてあるけれど、これって具体的に言うとどういうことになるの?


     そんなもんねぇ、タケルのハイレシ聴いて理解しなさいよ
     それくらいの読解力もないのに応募しようだなんて、ちゃんちゃら可笑しいわよ。
     ねぇ、タケル?


     いやぁ、敷居は出来る限り低くしたいから、丁寧に説明していこうか。参考にね、僕のハイレシテーションされている詩篇を2つ紹介して、それを分析して3番のポイントを伝えていくよ。

     詩篇1つ目『恋に落ちたら』を参考にしていこう。
     下の画像をクリックして、再生ボタンを押して聴いてみて。
     (スマホの場合、文章と一緒に読むために、下にある再生ボタンを押してください)



     ご視聴ありがとうメルスィ。
     この作品は『mp3』『1.67MB』
     時間にして『1分50秒』
     秒数は正確ではないし、発声練習もしていない。
     そんな僕がハイレシテーションした詩篇だ。

     このサイズならメールで簡単に送付できる容量だし、時間的にも気楽に聴けるので最も簡単かつシンプル。
     この長さと形式は文楽の基本形であり、僕が最も得意としている『3行2連3組型』だ。

     つまり、3行で1連の固まりが2連続いており、それが3組で構成されているサイズの詩篇。僕が一番得意で手頃な長さに調整されている詩型ってわけ。

     この型の時間を行数で割って計算してみよう。
     18行あるってことは、1分50秒の110秒を18で割ると、1行辺りにかける時間はーー。(スマホの電卓を取り出して)
     『6.1111』秒になる。


     ねぇタケル。
     ようするに1行を大体6秒で読めってことなの?
     アタシだったら正確に6.1111秒で読めって言われたら「ウキー!」ってなってハゲになりそうよ。


     そうだね。まだ音と組み合わさるかどうかテストも出来ないし、構想の段階だから断言できないけれど、そこまで精密な機械のようにハイレシする必要はないなって思う。本格的に音のリズムに合わせるなら話は別だけれど、行の間隔とか、連から連へ移る時間もその人それぞれだから、まずはそこまでキッチリしないくていいとは言っておくよ。

     まずはこの場でおおよそのリズムやテンポ、節や伝えたいことが伝わればいいかなって思っている。

     それじゃぁ、次の詩篇でその判断をさらに突き詰めようか。
     詩篇2つ目『ノスタルジック・コランダム』を参考にしていこう。
     この『3行3連4組』は文楽詩篇の中で最大であり最長サイズ。つまり、これが出来ればどの詩篇も読めるし、送れるというわけになる。
     下の画像をクリックして、再生ボタンを押して聴いてみて。



     ご視聴ありがとうメルスィ。
     この作品は『mp3』『3.6MB』
     時間にして『3分47秒』
     これも秒数は正確ではないし、発声練習もしていない。少しテンポが遅いから3分30秒くらいにまとめられそうとは思う。
     そんな僕がハイレシテーションした詩篇だ。

     このサイズでもメールで送付ができる容量だし、時間的にも短い音楽1曲分くらい。これを長いと捉えるか普通と捉えるかは人によりけり。とりあえず最長はこれくらいだから、少なくとも全作品1分50秒から3分50秒以内くらいだということが証明されたね。
     この長さは伝えたいことが多い時や膨らんだ時に使う文楽の基本形であり、文楽の基本の最大サイズでもある。
     これを応用すればもっと長い叙事詩も書けるということになるけれど、その話はまた別の機会にしよう。

     これは、3行で1連の固まりが3連続いており、それが4組で構成されているサイズの詩篇

     この型の時間も行数で割って計算してみよう。
     36行あるってことは、3分47秒の227秒を36で割ると、1行辺りにかける時間はーー。(スマホの電卓を再び取り出して)
     『6.3055』秒になる。

     今日、この時、この場で時間を始めて計算&分析したけれど、凄く安心したよ。
     ようするに1行約6秒。行や連、組の間隔を計算するとかなり正確にハイレシテーションすることができていたということになる。

     理想とするハイレシはメトロノームにかけても極めて正確に時間を割り振れている読み方
     つまり、求める人材はそれができる、あるいはそれに近い読み方のできる読手ということだね。



    サー:タケルの言う「読み手は各行や節を正確な秒数で詠い読めること」の紹介はこれでバッチリできたよね。

    ウー:そんでもって「これは音楽のリズムに合わせるため、シンクロさせるために必要な技術」という意味や意図も見えてきたわね。

    サー:この声に音や音楽が相性が良いっていうのも頷ける。朗読に音や音楽が必要かどうかはやってみないと分からない。けれども、正確なリズムの音読に音楽が加わる先にある可能性はまだ未知の世界だからね。

    ウーロマンが広がるわぁ〜。

    サー:それじゃぁ次に進もうか。4番の「ハイレシの採用基準はBUY(僕より、上手く、読める人)方式。サンプルとなる詩篇を参考に、竹馬タケルよりも作品を引き立ててくれる方が優先となる」について。

    ウー:タケル、教えテルミー。

     このBUY方式については言葉の通りだよ。

     (B)僕より
     (U)上手く
     (Y)読める人


     が、採用の基準になる。
     シンプルだし、分かりやすくていいでしょ?
     僕よりいい声の人なんて山ほどいるし、歌い方も優れている人や良い個性や特徴を持っている人が世の中にはたくさんいるよね。うまいっていうのは単に上手っていうだけじゃなくて、作品により見合った声色を持つ人材を募集ということになる。


     ここが募集のミソだよね。
     「我こそは!」とか「竹馬タケルより僕は私は上手く読めるわ!」っていう人にはガンガン文楽を身に付けて応募してきて欲しいよね。


     そこで5番の出番ね。
     「難しい話は後ですればいいから、最初は遊びやチャレンジ感覚で気楽に応募してね」ってこと。

     難しい話っていうのはタケルも先のことまでは分からないし、これから未完文楽団がどうなるかも未知数だから、ただ楽しいからとか面白いからだけで済まなくなってきたら、きちんと整備して色々決めていこうねってことよね。

     でもさ、やっぱ物事は結果より過程だと思うから、まずはみんなが楽しめるようなメディアにしていくことが優先だから、気楽に遊んでチャレンジしていきましょう。

     あぁ〜、なんだか痒みがどんどん取れていくわ!
     気持ちいい〜。
     なんだか調子が乗ってきた。


     コマン タレ ヴ?(お元気ですか?)

     僕も元気だ。よ〜し、テキパキ紹介していくから次に進もうぜ!


     ガッテン了解。

     未完文楽団が求める人材が分かった次は、応募や募集のルールについての紹介ね。


     いってみよ〜う!


『応募する際のルール』について


     未完文楽団が求める人材が分かった次は、応募や募集のルールについての紹介ね。

     上で説明された通りに出来るなら、時間や場所、性別や顔や名前すら問わずに誰でも応募できるわね。
     ネット時代ならではというか、なかなか弾けたやり方をするじゃないの。

     多くの人が自由は何でもできたり、あるから可能だと思っているけれど、タケルの考え方は少し違うのよね。タケルにとっての自由とは『制約の中にあるもの』なの。
     限られた物事の中でどれだけ創意や工夫を凝らして一つのものを表現できるか?
     そういった制約の中の最大限を自由と思っているの。


     例えて言うなら『昔のレゴブロック』なんかがそうだね。
     箱の中に限られた数のパーツがあって、その中で何かの形を組み立てていく。最近のは最初から作る予想図や、自由過ぎになって例から外れるんだけど、とにかく箱の中のレゴブロックがタケルの文体の起源の一つと言える。

     型や制約は自由とパワーを生む。文体や詩形が新しい価値観や力を授けてくれるから、自分は自分の文体や流派を貫く。それがタケルの流儀だ。


    ウー:つまり、ルールがあるってことこそが自由ってこと。

    サー:だとしたらルールを書くのも読者にとって自由を与えることになるよね。

    ウー:えぇ、固く縛り付けるためにあるんじゃなくて、選択肢の中で楽しんで欲しいから設けるのよ。それじゃぁサーぼぉ、応募と募集のルールを貼りましょう。

    サー:オッケー。

    双子ペタッ



    【応募する際のルールはこちら】
    (2018/01/01)


    0.現在、応募可能な作品数は約370篇。この中から自由に選択する。
    1.応募できるハイレシ音源は一人5作品以内まで。
    2.詩篇1作品に採用されるハイレシ音源は男女1名(計2名)まで。
    3.採用されたハイレシ音源応募者の名前は詩作品の最後に記されることになる。
    4.一度でも採用された応募者の名前はアーカイヴに大事に記されることになる。
    5.応募者個人のプライバシーやプライベートは厳守される。




    サー:シンプルだね。2018年1月1日時点でハイレシ応募可能な詩篇の数は約370篇。この中から自分に似合う作品、気に入った作品、言いたいこと、自然や直感的にビビッときたものを選べばいいよ。

    ウー:作品の多様性は紹介劇で話したから大丈夫よね。でさ、タケルに聞きたいんだけど、1番の「応募できるハイレシ音源は一人5作品以内まで」っていうのはやっぱり多くの人の声が聞きたいからってこと?

    タケル:そうだよ。未完文楽団の理念は仕事をしていたり、チャンスがなかったり、実力の足りない人でも参加できる文芸の居場所を作ることが目的。もっと行き場とやり場を多くしたい。そんな願いを込めて作られたサイトだからね。

     あれ?さっきボク、シンプルだって言ったけれど、案外奥が深いルールかもしれない。
     一人でも多くの人を主役にするために、一人5篇までしか応募できないのは分かった。それも制約の内だもんね。

     でもさ、応募したい作品が他の人と被ったらどうなるの?


     フハハハハハ!

     そこがこの応募する際のルールの楽しみと醍醐味なのさ!!

     サーぼぉ、作品数と次の2番のルールから計算して、一体何名のハイレシ音源が未完文楽団に載せられることが可能になるか考えたまえ!


     えぇと、、、2番のルールは「詩篇1作品に採用されるハイレシ音源は男女1名(計2名)まで」
     つまり、370篇あるとすれば男女は2名だから740篇まで許容可能。
     740篇まで許容で一人5篇まで応募できるなら、148人まで収納可能。
     で、それを男女で分けるのだから割る2にしたら男性74人、女性74人まで未完文楽団に載せられるということになるね。

     あ、当たってる?


     半分ピンポーン!

     でも半分ブッブー!

     その説明の前に、男女のハイレシ音源の再生予想図がどうなるのかをここに貼り付けておくよ。下の画像見てね。ペタリ。



     あら、さっき見た『恋に落ちたら』のページの再生ボタンが二つになって、に分かれて置かれているわ。

     これって男女に分けられているってことでいいのかしら?


     その通り。青が男性のハイレシ音源で、赤が女性のハイレシ音源になる予定。

     スマホでボタン押しにくかったり、プログラミングの無理があってボタンの位置がズレていたりしたら改善していくけれど、とりあえずこんな感じになるの。
     追記:(スマホで試した結果、このボタンではvoice画面に移動して文章と一緒に読めなくなるので、文章の下にMP3ファイル再生ボタンを付け加えることで解決しました)
     男女平等で均等にチャンスと活躍の場を設けようという試みからこの結論に達した。


     さらに!

     下記の画像のように詩篇のページの下には男女のMP3ファイルの下に男性ver.女性ver.の投稿者の名前が刻まれ、さらにそのボタンを押すと投稿者のツイッターやブログ、好きなところへアクセス可能になり、自分をアピールする場を提供することにも繋がる仕組みになっている!



     正しく言うなら「採用者」になるんだけどね。すべては読者と頑張って応募してくれた方や団員たちのために準備された仕組みなんだ。今の世の中、どこにチャンスや活躍に繋がる場面が広がっているか分からないからね。
     名前だけじゃなくて、自分の色んな情報をリンクし合って輪を広げて助け合いながらやっていきたいんだ。そして特設サイトも設けて、誰がどこでハイレシvoiceを読んでいるかも分かるように後々未完文楽団サイトに付け加えていくからね。


     しっかし、男女74人も応募してくるのかしら?

     いくら場所を設けたって、気に入った作品が被ったり、応募したい作品が重なったりしたらどうなるのよ。


     フッフッフ!

     そこでさっきの半分ブッブーの答えを伝えよう。

     まず、応募が少なかった時は融通や機転を利かせてなんとかする。それは天地人の条件が一致するのを待つしかない。自分からアピールもしていくけどね。
     じゃぁ気に入った作品が被ったり、応募したい作品が重なったらどうなるのかの説明をするよ。


     結論から言うと、僕の声を含め、例外なしにBUY方式が採用される。
     つまり、採用されようが、さらに上手な人が音源を届けてくれたのなら、その人の声が採用されて詩篇のポジションをゲットできる
    ってわけ。

     記録が塗り替えられた陸上競技のように、人々の記憶により残る読み手が残る方針でいこうと思うんだ。
     これはね、色んな意図があるんだけれど、単純に先取りして詩篇を埋めるだけで満足されては困るし、それでその詩篇を完成と名付けても惜しい。
     緊張感と高揚感、そしてチャレンジ意識を持って声の吹き込みに取り組んで欲しいから、BUYによる記憶更新方式を適用するよ。

     このルールの方が楽しそうでしょ?


     ようするに楽しそうだからB(僕より)U(上手く)Y(読める人)が生き残る方式かい!

     サーぼぉの言っていたシンプルだけど奥が深いってこのことを言っていたのね。
     え。。。じゃぁさ、読んで採用されてもうかうかしていられないってこと?
     自分より上手な人が読む詩篇(場所)を申告してトライして、その人の方が上手なら更新されちゃうってことだもんね。椅子取りゲームみたいに取れちゃうんだもん!


     だね。でもこれはいい方針だと思うよ。先に読めば安心、採用されれば勝ち。じゃなくて、常に現状よりもより良くなるシステムだから、スポーツ競技の記録更新のように、人々の記憶を更新する試みをしようというのがタケルの狙いなのだと思う。

     決して残酷なシステムじゃなくて、いわゆる駆け引きが発生する意図をタケルは狙っているのだと思う。
     誰も読んでいない詩篇を読めば採用される確率は上がる。でもハイレシに自信があるのなら自分の好きな詩篇や出来のいい詩篇を他の人から奪うこともできる。いわゆるバトルロワイアルな環境が発生するんだ。



    ウー:なんかそういう言い方をすると楽しく聞こえてくるわね。そして常に水を淀みなく保つように、人もデータも流れていくのをタケルは良しとしているってわけね。

    タケル:その通り。でもね、頑張って応募してくれた人や実力があって採用された人を弄ぶような真似は絶対にしないよ。サーぼぉ、ここでルールの3番と4番を紹介してくれ。

    サー:うん。3番は「採用されたハイレシ音源応募者の名前は詩作品の最後に記されることになる」。4番は「一度でも採用された応募者の名前はアーカイヴに大事に記されることになる」だね。なるほど、少なくとも採用されれば名前が残り、忘れられない仕組みになるようフォローが入っているんだ

    タケル:それだけじゃない。もし詩篇で読み場所を取られたとしても、どこかのアーカイヴに声の記録を残すかもしれない。これは借りるサーバーの容量次第かなって思っている。そして名前は必ず刻むように応募者が増えてきたら特設ページを設けるよ。

    ウー:(またアタシたちの仕事が増えるのか、と思いつつ)
     それでもさ、一人5篇までしか残せないっていうじゃない?これって全部採用されたとして、その上で自分より上手な人に全部塗り替えられたらその人はもう残せないってことにならない?

    タケル:その点に対しては柔軟かつ誠実に対応を検討しているよ。そんなに多くの応募者が来るとは想定していないから、大丈夫かなぁとは思っているけれど、もしもあまりに応募が多くて、それでも甲乙付けがたい状態になったら連絡を取って再びチャンスを与えるという対応もしようと思っている。

     はいは〜い!


     このBUY記憶更新方式の矛盾や欠点を発見!
     甲乙付けがたいがヒントになったわ。
     タケル、読み手のどちらが上手か否かを決定する基準が分からないわ。

     これはタケルの美的な基準?それとも他の何かの基準によって採用されるか否かが決まるわけ?
     そこのところを明確にしないと頑張ってくれた応募者は納得いかないと思うわ。


     ウーノ、よくぞ気付いてくれた。さすがの右脳の直感力だ。
     それについては普段悩まない僕も頭を悩めることになると思う。ただ分かるのは明らかに自分より上手な読み手がいたら採用とする。できれば出来る限り多くの人をね

     ただし、甲乙付けがたい状態になった場合は、Twitterかメールフォームのアンケートを駆使して読者に判定を決めてもらうというシステムを採用することになるかもしれない。
     そんなに贅沢が言えるほどの状況になるとは思っていないけれど、少なくとも甲乙付けがたい状態になった応募者である読み手の人が納得のいく方針を準備する。

     このルールに関するルール決めが一番のポイントになりそうだね。でもーー
     ーーこのルールの方が楽しそうでしょ?



    双子行き着く先はやっぱりそこっすか!?

    ウー:そもそも応募者がいるかどうかも分からない状態だから、出たとこ勝負になりそうね。

    サー:オニバだね。とにかく言って行ってもらうしかない。言うことが行動に直結するこの未完文楽団の活動は言ってみてなんぼだもん。まずはそこから始めようってことだ。

    タケル:うん。読んだ音源の全部を更新させるような厳しい真似はしないし、何らかのクッションとなるシステムも採用するから、まずはとにかく自分の気に入った詩篇を読んで応募するところから。そっからだね。
     そしてウーノ、ルールの5番目を読んでみてちょうだい。

    ウー:あいあいさ〜。ルール5番「応募者個人のプライバシーやプライベートは厳守される」
     これはネットを使う人間なら当然の配慮よね。

    タケル:うん。応募者のプライバシーやプライベートには首を突っ込まない。団員になったら特別な声がかかるかもしれないけれど、あくまでまずはやってみることから始める。そしてルールは守る。社会人として大人としてね。
     だから読者のみんな、応募するみんな、安心して送ってくれ。採用の基準はBUYだからね。その点だけ忘れないで、決して後腐れのないように!

     さて、これでルールについての紹介も親切丁寧に済ませたけれど、他にも何か引っかかる点があるかな?

     あったらメールフォーム『ノートリー私書箱』に気楽に送ってくれ
     自分たちでも見つかったら追記するからね。
     とにかく一人5篇まで、BUY記憶更新方式、追加チャンスありっていうルールだけ忘れずに気楽に送ってね。


     あとはあれよね、応募する際のメールフォームへの書き方は後編で伝えるからね。

     それじゃぁ、タケルのGOサインも出ているし、テキパキアレコレ伝えられているから、この勢いで後編に入りましょうか。


    二羽とも、すっかり痒みが治まっているな。
    よし、それじゃぁ後半の紹介へ突入するぞ!オニィバ〜。







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