青い時計


    錆びた鼓動の行列たちが 妥協という名の資格を手にし
    会社のブランドマークを刻んだ社会の車輪にはまってく

    そこは無機なる製鉄所 多忙の炎で熔かされ流れ
    思考も基準も型へと嵌って堕ちてく無垢なる奴隷たち

    現実素材のやっとこ持たれて 挟まれ迷える人間性
    常識通りに金槌打たれて叩かれ凹める罪なき個性

    そうして折られた魂たちは 惰性で醜く曲って変わり
    欲の油で汚く動いて歯車さながらチクタク生きる


    紙幣の兵士の監視の下で マネーゲームで争い競い
    不毛な螺旋のネジ締め回して社会のパーツは働きまわる

    時計仕掛けの機械化社会 調和の機能を忘れて動き
    道理の針路も失くして進んで過ちばかりの月日を送り

    過度の負担でキリキリ軋むが 心は修理を求めはするが
    時間に追われてギシギシ音立て悲鳴を上げるが気付かず終わる

    その場限りの秒心ばかり 求めて単身もがいてみても
    ただ空回りを続けるのみではこのからくりは解けはせぬ


    刻一刻と沈むまなこに 光を微かに射し込むように
    眠れる想いを今こそ動かし確かな命を刻んで回れ

    潤滑油を出す歯車さながら 自ら愛を与えるように
    欲の油を吸い取るではなく清らな水を流せるように

    地球の時計を壊さぬためにも 噛み合うはずなき刃を棄てて
    淘汰しあってく連鎖も止まってここから想いの時間差あわせ

    確かな月日を刻んでいこうと 自分の自然な時間を生きよ
    新たな命が目覚めた時に遥かな未来を歩めるように



    男性v   女性v

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