遺伝子バトン


    遺伝のバトンを渡され産まれ ぼくらは生まれの位置へと着いて
    横一列でのスタートを切って よーい、ドンして走り始めて
    運命といえる自分のレーンを日に日にぐるぐる駆け巡る

    横一列だと最初に言ったが 正しく言うなら格差はあるな
    その人それぞれハンデを抱えて 用意をされている試練があって
    人生は常に公平じゃなくて波乱万丈で満たされていて

    平らな道などこの世にないのを 競争社会の中で知るんだ
    平等というがそうではないのが 現実なのだと知らされながら
    自分のバトンを次へと手渡すためにも駆け抜け続けていく


    どんな天命をもらってきたのか 分かってないままみんなで走り
    時には歩いて時には休んで いいけど時間は絶対進む
    それへと遅れず走っていかねばならない社会のルールの中で

    ゴールも分からずレールに沿っていく 常識通りの走者がいれば
    教科書通りのルートを辿らぬ 破格な走りをする者もいて
    一体どこへと向かって走ってどこまで頑張るべきであるのか

    誰も何も教えてくれない 命の仕組は単純じゃない
    生きている意味とか命の重さや 時間の価値さえ同じじゃない
    その中、普遍と思えるレースのルールを最後に示そうか


    遺伝のバトンをもらった以上は 誰もが命を持っているはずだ
    ゴールはその人それぞれあるけど レーンを大事に保っていこう
    自分の命も他人の命も大事にしながら生きていくことが

    バトンを大事に抱えて走って 自分をこの世に運んでくれて
    愛してくれている親へとできていく 最大限での感謝の印
    最低限でも親より長くは走って生きていく責任がある

    ぼくらは誰しも親へと困らす 真似などしないで生きていくように
    元気な背中を毎日見せつつ 彼らを追い越すその価値がある
    家族が過去より成長してきた証を伝える義務がある



    男性v   女性v

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