恋歌繚乱
真っ赤なドレスが大好きなのは 真っ赤な糸から作ったからさ
あなたの想いで生まれた思い出 こんなにいっぱいもらったことで
時間がかかったけれどもようやく完成のできた一張羅
恋愛の線は繚乱のようね たくさんの糸が張り巡らされ
めぐりに巡ってどこかの誰かと 出会いと別れを織り成すことで
カラフルしている喜怒哀楽から成っている蚕の魂紡ぎ
その中、運命だろうと思える 愛する人への赤い想いの
糸だけ取り出し大事に縫っていき 胸から繰り出す鼓動を踏んで
カタカタしながらミシンを動かしコツコツ重ねた恋の歌
歌ってドレスを作ってきたから 愛着だったら人一倍さ
あなたに出会えて始めて歌えた 言葉が余って編まれたようね
長い付き合いが絆を深めていくたびロングのサイズになって
女の命の髪にもよく似た 勲章代わりの誇りとなって
自信を付けていき自分は正しい 愛する形を持っているって
重ねて思えて綺麗に編まれて縦横斜めで螺旋を組んで
手と手を繋いで暮らしを続けて 撚り糸となって解けぬように
あなたと一生一緒にいられて 別れぬようにと努力を束ね
綾なしあやしてあなたを愛して真っ赤なドレスになっていった
わたしが一番好んだ服には あなたと二人の歴史が縫われ
捻れてこじれる関係じゃなくて 時間稼ぎで引いては延ばす
余分な図柄は一つもなくって鮮やかな色で刻まれていて
運命の糸の縁は染められ 人生の中で輝き放ち
恋愛を共に進めていくたび 布地は広がり誰かのために
温めるように包まれるように優しい心地に変わっていって
いつかは絆と呼ばれて結ばれ 永久不変の愛は何って
ドレスの中へと見出していって 真っ赤に抱かれるその日が来るの
あなたがいたからわたしのドレスは歌って染まってできたから
【voice】