戀する運命


    どんな人生を歩んできたのか どんな人間になってきたのか
    人の運命は蚕の繭から 紡がれ続ける絹糸みたく
    魂から撚る一本の糸が絡まり合わさりできていく

    君の言動やぼくの行動が いつかはどこかに反映されて
    からから回って決して止まらぬ 命と時間の糸車から
    切れていくその日が来るまで織られて出会いと別れを重ねることで

    俯瞰をして見りゃ模様を描いた 絨毯みたいな人生だった
    人間誰しもそう思えるよう 一人に一つのドラマがあって
    一体どういう絵柄であったかいつかは誰かに見られていく


    そんな人生を描いていたのか そんな人間になっていたのか
    人の運命は重ねて織られて 最期のその後に見られていくが
    特に見られるは他人と絡めた複雑極まる戀する糸だ

    ぼくの言動が君に反映し 出会った時点で二つになって
    交互に重なりどう合わさったか そこが肝心で注目される
    男女関係や人間関係、友好関係、趣味の反映

    どこに集中し、どこに重き置き どんな絡まりを見せていたのか
    それで人生がどう結われたのか 人間模様が描かれたのか
    戀した軌跡がタペストリーへと変わって飾られ続けていく


    自分の命のその糸使って 誰かを助けたロープにしたり
    何かを縛ってがんじがらめして 強固な束縛道具にしたり
    時には自分の首を絞めるなり他人の両足引っ張ってたり

    服へと編ませて仲間を温め 感謝をされていく人になったり
    手足に紐つけ糸繰るみたいに 他人の人生操っていたり
    決して切れない絆で繋いで縁を求める要素にしたり

    十人十色の人生模様を 描いて魅せていく運命線は
    半分、自分の選択次第で 半分、どうにもならないことで
    時には醜く時には綺麗に織り成し作られ綴られる


    一つ言えるのは産まれた時には 自分のその身に出ている糸は
    いつかはどこかの誰かに繋がり 一つの模様を織り成すことだ
    その日が来るのは自分が求めた言動次第で決まっていける

    変わっていければ思わぬところで 素敵な誰かと繋がり会える
    できればぼくらは綺麗に織られた 戀の運命を見ていたいから
    与えてもらった命で紡いだその糸使って大事に生きろ

    誰かのためにと運命の糸を 人生の中で伸ばしていこう
    一人じゃ見せれぬ人間模様を 恐れることなく描いて生きよ
    最期の後にも見られて素敵と思われるような戀をしろ



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