ホモサピエンスの使命


    翼を備えて生まれてきたのに 空なき世界がそこにあるなら
    ぼくが鳥だとしたならどうして 檻へと入れられ飛べないかって
    鳴くだけ泣いてはその場で悲しみ空へと焦がれることだろう

    鱗を備えて生まれてきたのに 海なき世界がそこにあるなら
    ぼくが魚としたならどうして 水槽の中で泳ぐのだって
    飛んだり跳ねてはその場でもがいて海へと行きたいことだろう

    手足を備えて生まれてきたのに 陸なき世界がそこにあるなら
    ぼくが獣としたならどうして 鎖に繋がれ走れないって
    暴れて吠えてはその場で苦しみ陸を求めることだろう


    この世の中にはあらゆる種類の 多様な生態系譜があって
    この世の中へと生まれる命は 産まれたそのとき死ぬまで取れぬ
    個性を携え種族に組み分け違った目線で住み分けされて

    その場に適した姿や形に なるよう家庭で育成される
    自分が望んだ種族じゃなくても 生きてはいけない場所だとしても
    誰が選んだかわからぬ仕組みですべての命は産み落とされて

    大なり小なり適応するよう 歩一歩一歩と進歩をしろと
    寿命の期限を与えてもらって 誰かに何かに影響与え
    神より授かるギフトをつかって進化の一端担っていく


    もしも自分らが人間じゃなくて 鳥へと生まれて空がなければ
    魚に生まれて海がなかったら 獣に生まれて陸がないなら
    一体どれほど悲しい気持ちや苦しい想いになっていくだろう?

    もしも自分らが人間だとして なりたい自分になりたいけれど
    なれない環境ばかりが広がり 自由に生きてはいけないならば
    一体どんなに悔しい気持ちや切ない想いになっていくだろう?

    たらればばかりを並べるけれども 現実問題ぼくらはみんな
    輪廻を続けて転生するなり 子孫を残して継がれていくなら
    変化をしていく世界のどこかの誰かや何かに生まれてくるよ


    そうした気持ちに芽生えはじめたら 世界のすべては自分自身に
    延いては子孫に影響するから より良い環境残さなければ
    多様な命が自分の個性の発揮をしながら生きれる場所を

    作っていくのが与えていくのが 残していくのが役目であれば
    知能に長けているぼくたち人には 強くてか弱い他なる命
    みんなが循環しながら生きていく仕組みを考え続けなければ

    命の数だけ個性を発揮し 自由に生きてもいいんだよって
    言い切る世界を作っていくのが ホモサピエンスの使命じゃないか?
    神から授かる英知を使って命を繋いで生きようか



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