救いの雨


    ふとした拍子に思ったことを 書き留めたいなと思ったけれど
    次なる瞬間、忘れてしまって どこかの彼方に消え去ることを
    この手で掬えぬ水だと思えて救われないなと思えていく

    フワフワ浮かんだアイディアなんだが 上手に形にできやしないな
    そういうときには想いを溜め込み 心で熱して沸騰させて
    蒸気に変えさせ空へと浮かべて雲になるまで思うんだ


    自分の世界に浮かんだ曇りは あなたの気持ちを陰らすはずだ
    一旦気分が落ち込むけれども どこかの彼方に消えないままに
    溜め込み続けた想いの雲ならいつでもあなたのすぐその上に

    プカプカ浮かんで形になる日を いつかはあなたに降らせるはずだ
    その日が来るまで影から逃げずに 陰りを捨てずに雲間に向かい
    その手を差し伸べ雨、雨、降れよと願えば叶うと思うんだ


    その手で掬えぬ水だと思えて 救われないなとわかっていても
    願った想いを叶えたいのなら 想いは溜め込み続けるべきだ
    なぜならいつかはどこかであなたの世界に浮かんだその雲たちが

    ふとした拍子に思った願いを 何かの形で叶えるからさ
    心に宿った雨雲見上げて 憂鬱抱えて生きていくことも
    いつかはどこかの誰かを助ける優しい雨にもなるからさ



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