最後の果実


    命の木が生り鼓動がはじまり 生命誕生していく奇跡
    自然の螺旋の階段上がって 頂点に向かう進化の神秘
    どこへと行くのか誰にもわからず枝分かれをする命たち

    この木が成り立ち今へと至るに あらゆる進路を辿った軌跡
    人間さえもが発展途上の 歴史の一部でしかないみたい
    どうして生まれてきたのかわからぬ理由を追求していく旅路

    聖なる大樹の最後の目的 原初のリンゴをかじったその日
    罪から始まり罪なき月日を 何度も続けて行き着く境地
    その実は何かと知りたいからこそ死なずに生きていくぼくらたち


    けれども自分の命の一つじゃ 到底到達できない仕組み
    何千万種の命を混ぜ合い 一つの世界で寄り添いながら
    次から次へと世代を継ぐよう遺伝子残しのノルマをこなし

    人生楽しみこの世を謳歌し 自分に果たせる役目を果たし
    日常守って誰かを愛して 子供や何かを残して逝って
    いつかはどこかの誰かに何かに役立つヒントを与えていく

    こうしてぼくらは適応しながら 環境に対し変化に応じ
    生きている間にちょっぴり進歩し 日に日にまともな暮らしを作り
    日進月歩で進化をしながら全員一致で歩んでいく


    子供を残せず死んでいく人でも 何かを与えて残せば同じ
    適応できずに淘汰をされても 誰かに影響しているならば
    生きるに値し命は価値持ち人生意味あるものへと変わる

    それとは真逆に何にもできずに 何にも与えず残しもせずに
    適応するのに精一杯でも 子孫を繁栄していたならば
    生きるに値し命は価値持ち人生意味あるものだと言える

    進化の過程はお互い互いに 導きあっていくものであるなら
    どんな存在もどんな現象も 無駄ではないなと思えていくと
    移り変わっていくすべての命が優しく綺麗に見えてくる


    命の木の実が一体何かと 探っていくのがぼくらの旅路
    選ばれているのは誰ではなくって 生まれた時点で選んで来られ
    この世に生まれて何かを成すべき生き物たちだけいるって思え

    生まれた時点で選択されていく 生きている限りは選択していく
    どの道進むか木の枝みたいに 分かれてこの世と別れる日まで
    自分が持っている個性を磨いて生存競争しながら残せ

    進化の因果は自分の真価の 発揮で示してはっきりさせて
    お互い互いの個性を繋いで 生命讃歌を高らか歌え
    最後の果実をその手にするまでこの世の果てまで生き残れ



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