天地人形劇
天から吊るした光の糸が 億では足りない星から垂れて
この地に生まれた新たな命に この目に見えないその緒を繋ぎ
血肉で出来てる傀儡を操り地球の舞台で劇をする
暗転しながら移ろう日々に 変わる場面の背の風景
その地を空から照らせる明かりに 密かに伸びてる白い糸
黒幕広がる闇夜の彼方の舞台の裏には黒幕チラリ
死ぬまで切れない光の糸が 億では足りない指から動き
この世で生きてる数多の命を その手で動かし歩ませながら
巧みに出来てる傀儡を守って歴史を創って役を生む
一人一人の命に繋がる 星の巡りの運命の糸を
この手で手探り手繰れば見える 白い翼を背にもつ使者が
星にまたがり傀儡を操りこの地を見下ろすそのさまを
回転しながら輝く舞台に 光の当たらぬ闇の場所
彼の手が手掛けた宇宙の仕掛けに 隠れて伸びてる黒い糸
世界の舞台の奈落の底からこの地を見上げて魔の手を伸ばし
一人一人の影へと縫い込み 使いの操る歩みを邪魔し
その手を動かしこの手を動かし その手でこの手を汚して遊び
髑髏に跨り傀儡を踊らせ代理で争うそのさまも
天地に挟まる舞台で織りなす 白と黒との人形劇
切れない運命の支配に囲まれ 見えない力で引かれる傀儡
糸が絡まり互いに繋がり縁が生まれて命は出会い
時には白とが結ばれ愛して 時には黒とでもつれて悩み
時には黒とが引き合い引き裂き 時には白とで解けて解ける
この地で演じるこれらのすべては神を笑わす喜劇でないと
意味ある演技と価値ある舞台で 悲劇の運命を断ち切るために
傀儡が唯一自由に使える 意志という名のハサミを手にし
黒い糸のみこの手で断ち切り自分の役目を果たしなさい
【voice】