記憶の栞


    あなたと二人の暮らしのページ 左右に分かれて書物は開き
    手と手を繋いでパラパラめくって 今まで一緒に作ってきたね
    いつでも毎日二枚の中へと記憶の栞を挟んだね

    あなたの今日は一体どうだ? わたしの今日ならこうだったんだ
    会話を交えてページを作って 書物は分厚く変わっていたね
    わたしの自慢は二人の中から生まれた栞の記録なの


    日進月歩で栞は進んで 二人の書物の次のページへ
    挟んでいくたび人生進んで いるって実感湧いてくるのね
    一人でいるのは気楽でいいけど二人でいるのは努力がいるの

    その分、ページを見返した時に 苦労もひとしお報われていくの
    人間一人じゃ生きられないから くっ付いたのならどうだったんだ?
    あたかも日記になっていく暮らしが今では私の自慢なの


    あなたとパラパラめくっていたい 二人の書物を綴っていたい
    手と手を挟んで栞をつまんで 次なるページを迎えていたい
    明日は今日より楽しい中身が満載になった人生ならば

    いつかは誰かに読まれてみたって いいって思える本になるかな?
    誰もが人生、小説のように 歩んでいるなら見られた時に
    楽しい顔してもらえる生き方二人で探していきたいな



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