休憩中:『食事はいつものピザ屋さん』
双子:しゅたっと! ウー:あのさ、サーぼぉ、日本食とか言いながら、結局いつものピザ屋さんに着いちゃったじゃないの。これってイタリアンであって日本食って言える? サー:あ、お姉さん、モッツァレラチーズとビスマルク、それにきのこと野菜の。サイズはLでお願いします!
ウー:人の(鳥の)話を聞けっつ〜の!! ◀【ウーノのげっぷ砲】 サー:モッツァレラアァァアァァァ!
でもここのピザ、本当に美味しいから何度でも来ちゃうわよね。お店の雰囲気もいいし、何より可愛いヤギがいるのがいいのよぉ〜。 コーヒーも美味しいし、デザートもなかなかイケているわ。 ここがどこかって?『里山の薪窯PIZZA CAFEあめんぼ』よ(*決してステマじゃない。本当によく行く店なのだ)
そ、それじゃぁピザが焼きあがって来るまで未完文楽団についての雑談でもしようじゃないか。
えぇ、でも余りに退屈な内容だったらあそこの窯に放り込んで焼き鳥にしてやるからね。 不死鳥のチキンピザをヤギに食わせてやるわ。
い、いや、ウーノさん、それはちょっと。。。 とにかくこれから広がりと繋がりを求めてやっていく。その方向は間違いじゃないし、方針がブレることはない。タケルはやるって決めたらやる男だから、いっていくんじゃないかな。
この後の第二部でついに登場するものね。 それまでの間にワタシたちに出来ることってないかしら?
そうだなぁ。。。 喋くり倒すことしか基本出来ないけど、未完文楽の読み方や聴き方についてまとめた記事があるから、そこんところ紹介しておこうか。
そうね、タケルの声も少し聴けるし、ちょうどいい待ち時間になるわ。 これを聞き終えた頃にはピザも出来上がってくるはずだし、アーカイバードとしての役割を今こそ果たしましょう。 それじゃぁ、下の画像をクリックして未完文楽の核心部分の基本について学んでちょうだい。
【その後、サーぼぉとウーノは】 未完文楽の再生方法と雑談を繰り広げた二人の元へピザが到着した。 涎を垂らしながら待っていた二羽の兄妹はまず、モッツァレラチーズのピザから食いつき、次にハムと半熟卵の目玉焼きと塩の撒かれたビスマルクを貪りあって満足した。 そして最後に出されたシンプルなきのこと野菜の乗ったピザを食べながら雑談を深めていくのであった。
ウー:あぁ〜、うんめぇ〜!美味しいぃ〜! サー:くちばしが止まらないね!やっぱり詩なんて非実用的なものより、こういう分かりやすくて美味しいものこそが最高なんだよね!
ウー:げっぷ。それを言っちゃぁ元も子もないっつ〜の。 ◀【きのこと野菜入り】 サー:ですよねぇ〜!!
違うわよ、タケルの詩もこのピザと同じ。 違いがあるとすれば身体じゃなくて心に満腹感や満足感を与えるために作られているもの。 定型だからカタチは同じだけれど、乗っている具材の中身は違うからどの詩も受け取り方や感じ方が違うのよ。 あとはその様式美や短歌や和歌、俳句のように日本伝統の美学を楽しんでもらえればもう、立派な団員になる資格を持っているわ。
もぐもぐ。。。うん、自由ってさ、何をやってもいい中で何かをすることではあるんだけど、それって逆に何をして良いのか分からなくなるってことでもあるんだよ。 だからタケルはこう考えている。「制限の中にこそ自由がある。だから自分は文体という制限を設けて、その中に自由を見出した。こっちの方が楽だし、楽しいのである」ってね。
確かに! 散文の良し悪しってイマイチ分かり難いけれど、定型の場合良し悪しや好き嫌いがハッキリ分かれそうだもんね。 さらに考えて言えば、定型の良し悪しを知ることで、散文の良し悪しの理解も深まるっていう構造になっているの。タケルは文章の世界全体のことを考えて書いているのよね。 しっかし、詩をウェブサイトに乗せたり、ハイレシ音源を求めたり、そんなことして照れたり恥ずかしくないの? 世間の間じゃ、音楽や映画はかっこいい!って思われたりしているけれど、詩や文学ってなんだかネガティブな印象も多い気がするわ。
そこのところは自覚しながら突き抜けて考えていくよ。 むしろ、常識や考え方を覆すほどのアイディアで認識を変えていくくらいの勢いでやっているからね。 今日日、webやスマホ上には本当に様々な自己表現や発信手段がある。 ・App Storeでダウンロードできるアプリたち ・youtube(ユーチューブ) ・iTunes Store ・Twitter(ツイッター) ・Instagram(インスラグラム) ・AbemaTV(アベマTV) ・radiko(ラジコ) ・Spotify(スポティファイ) ・SoundCloud(サウンドクラウド) ・Audible(オーディブル) ・他にもいっぱいいっぱい。 数え上げたらきりがないよね。
確かに、動画や音楽配信の勢いは凄いものね。 そんな中で文章は活字だからって黙って寡黙に縮こまっていたって未来や発展はない。表現手段が何であれどこの世界であれ照れたり恥ずかしがっている場合じゃないわよね。
うん。むしろ、さっき話したように朗読やハイレシで再生したり、新しい文体を作ってアプリなんかの媒体に乗せて発信していくことの方が時代に合っているし、自然と言える。 テクノロジーの進歩に合わせてボクらも進歩しなくちゃいけないんだ。だからこれから参加したい団員のみんなに言いたいんだ。詩を人前で披露したり、歌うことは決して恥ずかしいことなんかじゃないし、隠すことじゃないってね。
上手いとか下手とか、優れているとか拙いとか。そういう差はあるかもしれないけれど、そんなことは気にせずガンガン集まって欲しいわね。 むしろ、既存のレールやルールの中で物事を考える必要性すらなくなっているもの。制約の中に自由を見つけて、そこから独自に表現方法を発信していけばよい時代なの。出版社や事務所、会社を通すことはもう古いのかもしれない。できる人間は自分のやり方でやればよいのよ。
「お金になるか、ならないか?」なんて言うのは楽しいことに集まった人たちが生む単なる結果。 何かを続けていくにはお金が必要だけど、まずは楽しいことの輪を広げていくところから始めていくのが正しい道のりだと思うんだ。そのアイディアは未完文楽の中にあるし、その先に広がっているアイディアの中にもいっぱいあるんだ。 複雑化をして多様化している世の中だけど、でもそれって考え方を変えれば単純になるし一本化できる。未完文楽団はそんな場所であって欲しいんだよね。
ようするにさ、 自分が好きなことで人や社会に役立てればハッピー! 今はまだそうでないのなら頑張っていけばオッケー!! そんな感じでいい?
OK!!
サー:もぐもぐ。。。それじゃぁ、ピザ食べてコーヒー飲んだら劇場に戻ろうか―― ウー:――えぇ、ここのコーヒーがまたピザに合って美味しいんだぁ。 サー:やる気と元気が湧いてきたね! ウー:えぇ、漲るわぁ〜!
休憩中:『コーヒーブレイク』
サー:時間過ぎるのはや!もう3分しかないよ。 ウー:そもそも10分でピザ食べてコーヒー飲んでっていう考えが無茶だったのよ。ラーメンにでもしておけばよかったものの。 サー:あぁ。。。でもボクはピザが食べたかったんだ。どうしてもピザが食べたくて仕方がなかったんだ! ウー:左脳を司る理性のアーカイバード、サー・ノートリーがそう言うのなら、右脳を司る感性のワタシも実はそうだったのよねぇ〜。人生もあっという間に終わってしまうから、好きなことを好きなようにやるのが一番だもんね。 サー:うんうん、できる時にやる。今しかできないことを。自分にしかできないことを。できれば自分以外の人と繋がり合って、一緒にできるなら一緒にやって何かを伝えて残したいよ。 ウー:タケルの左脳さん、あなたもずいぶん成長したわね(コーヒーぐびぐび) サー:いやいや、それを言うなら右脳さんも変わらないままで(コーヒーごくごく)
詩の世界や未来はこのコーヒーのように暗いわ。暗過ぎる。だから明かりとなる人物やアイディア、人材、仲間、発想、作品、現実が必要なの。机上の空論で終わらない画期的な発想によって暗い未来を打開しなくてはならない。
だけど時間は永遠にあるわけじゃないし、タケルに残された時間も限られている。まだまだ若いけれど、焦りを持って行動に移していかないとね。 受け身になってはいけない。自分から行動を起こすことが重要なんだ。出版社や配信会社、その他もろもろの事務所などを通さなくても自由に表現できる手段は必ずある。だからまずは行動を起こすことから始める。準備を整えて。それは未完文楽団の中にいっぱい込められているからね。
すごく分かりやすく率直に言うと、詩も人の役に立つということを証明したいし、詩で人との繋がりを持ちたいのよね。 そんな素敵な可能性を持つ媒体であるということを行動を持って示したいの。
出版社の目的は「コンテンツを読者に届ける」ことであり、その方法は紙媒体である必要はなく、スマートフォンでもよい。それなら紙媒体に頼らず、出版社にすら頼らず、独自のやり方と方法や手段でコンテンツを読者に届けることもできる時代になった。個人商店の時代が訪れているんだよね。
だけど個人で大手に勝つことは難しいわね。個人で大手に所属するよりも自由に、豊かな、才能溢れる人材と繋がりあってより良いものが作れるのではないか?コンテンツを通して大衆に何かを届けることができるのではないか?っていうところを実践していきたいわね。
またハゲるけど、ボクの羽根を抜いてペンにして。。。 グギャァ! 書き書き。。。できればこんな関係性を築いていきたいね。
サー:どうよ?ウーノ! ウー:サーぼぉ、現実はこんなトントン拍子に行かないわよぉ〜。でも、言ったもん勝ちだしやったもん勝ちだから、いっていく価値はありそうね! サー:オニバの精神だよ。やって行こう! ウー:行こうといえば、そろそろ劇場に戻らないと!
本当だ。あめんぼさんごちそうさまでした。今日のピザも美味しかったです。お会計は今日も出世払いで。
この貧乏クズ鳥め。 でも時間がないからワタシも行かせてもらうわ。それじゃぁ、行くわよサーぼぉ。 (*彼女も支払いしたことがありません)
双子:しゅわっち!
双子:しゅたっと! ウー:余裕で間に合ったわね。この時ばかりは鳥に生まれて良かったなぁと思えるわ。 サー:飛んで高速移動できるあたり(時速800kmまで可能)本当に便利だよね。ところでピザをお腹いっぱい食べてこんな明るい劇場に座っているとなんだか眠くなってくるね。
えぇ、満腹でこんな素敵な空間にいるとなんだかすぅ〜って自然に。。。 でもなんだかそうしたらマズイことになる気がしているけれど、なんだかすぅ〜て。。。
なっちゃうよねぇ。。。 (こくっ。。。こくっ。。。) なんだっけ。。。何かいけないような。。。でも。。。
双子:すぅ〜、すぅ〜。すやすや〜。
【アナウンス】 ご来場のみなさまに申し上げます。 間もなく第2部の開演となります。 ご着席になり、しばらくお待ちください。 なお、冒頭でも注意喚起をしたように、途中で寝た鳥二名を確認しましたので、これから当劇場に毒ガスを撒き散らして鳥の駆除を図りたいと思います。 観客の皆様は座席の下に仕舞われてある、人間用のガスマスクを被って第二部をどうぞご覧になってください。 それでは鳥殺し用毒ガスの散布、スタート。 プシュゥウゥゥウゥゥゥ〜〜
観客:ザワザワザワザワ(殺気 サー:、、、う。。。なんか。。。苦しい? ウー:ゲホゲホ!何?っていうか何でマスクを被ったお客さんが全員こっちを向いているの!? 観客:ウオオオオオオオオ!(暴動 サー:、、、ゲホゲホ!そんなの知るか!とにかく逃げろぉ! ウー:、、、ゲフゲフ!ど、どこへぇ〜!? 双子:#$%&#$%&!!
【開演前ベル】 ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting... ting-ting-ting-ting-ting...