紹介劇『未完文楽団』 《第1部》


未完文楽団を紹介するショータイムのコーナー。それがノートメモ劇場(in 日本特別公演)
今回紹介する内容は『未完文楽団』について。文楽を知った次は楽団を知る第1部、開幕!

開演前:『アナウンス』


    【アナウンス】
     ご来場のみなさまに申し上げます。
     本日は紹介劇『未完文楽団』ノートメモ劇場公演にご来場いただき、まことにありがとうございます。
     開演に先立ち、みなさまにご案内申し上げます。

     本公演の主人公、
     竹馬タケル、並びに未完文楽団員は、
     日本の詩人、並びに将来声や音や絵の仕事で活躍したい人の予定でございます。

     本公演を通して読者の方々の一人でも多くの方のために、未完文楽団の創設者・竹馬タケルは活躍できる場の発信点となる作品を準備しておきました。作品は、

     詩集『Paradise of Twilight』
       『sweetheart』
       『sky is the limit』
       『SORA NO HATE』
       『On the social stage』
       『My ecosystem』
       『LOVE PIECE & PEACE』
    叙事詩『団員が揃い次第製作予定』

     など。詩の他に未完成でありながらも挑戦的な物語作品を製作予定中です。

     上記3作の詩集はサンプルのため、所々竹馬本人が声を入れた未完文楽詩篇集となっています。
     残る『SORA NO HATE』からの4作品は文章のみ完成しており、全7作品(2018/01/01時点)全編において団員の力をプラスしていく予定地になっております。

     それでは間もなく開演となります。
     ご着席になり、しばらくお待ちください。



    サー:なるほど、徹底的に読者のためを思って作られているのがこの未完文楽団の正体だったんだね。文楽を知った次は、その未完文楽団のことそのものを知る番が来たよ。

    ウー:タケル本人も登場して考え方を聞かせてくれるみたいだし、今からワクワクしちゃうわ!

    サー:だね!まずはこの柔らかくて綺麗な声のアナウンスの方の進行で劇が進められるって言っていたけど。。。

    【アナウンス】
     ピンポーン。

     タケルが登場する前に下準備をしておくのが私の役割です。

     それでは劇場の照明を落とし、少々暗くさせていただきます。途中で寝たり、退室したら場内に毒ガスを巻き散らしてあなたたちは殺処分するのでご注意ください。



    双子マジっすか!

    ウー:サーぼぉ、寝るんじゃないわよ!

    サー:ウーノこそ心配だよ、いつも映画見ている最中寝ているじゃないか!

    ウー:だ、大丈夫よ。ほら、サーぼぉ、レッドブル飲んで気合い入れて聞くわよ!

    双子:ごくごく。。。

    【アナウンス】
     お待たせしました。

     第1部は『未完文楽団について』
     途中休憩をはさみ、
     第2部は『竹馬タケルの考えと目指す先』の順に進行して終演とさせていただきます。

     それではみなさま、

     紹介劇『未完文楽団』

     どうぞごゆっくりお楽しみください。


    【開演前ベル】
     ting-ting-ting-ting-ting...

     ting-ting-ting-ting-ting...

     ting-ting-ting-ting-ting...


第1部:『未完文楽団について 〜未完?募集?』



    ナビ:ときは198X年。日本の岐阜県。この地に未完文楽団を創設した詩人が誕生しました。





    ナビ:彼の名は竹馬タケル




    観客パチパチパチパチ!(拍手

    ナビ:貧しい家で育ち、破天荒な人生を歩んできました。
     しかし、ここは未完文楽団を紹介するためのコーナー。竹馬タケル自身を紹介するための劇ではありません。
     彼の詳しい生まれと育ち、新文体”天衣無縫”が誕生した経緯は下記のStoryのコーナー『創作の原点』をご覧になってください。それでは未完文楽団の紹介を続けてまいります。
    (竹馬タケルの過去を知りたいお客は画像をクリック⬇︎)




    ウー:犬に猫に、アイディアマン詩人のいるこの未完文楽団、楽しいわね!

    サー:。。。なんか凄い頬っぺたが痛い気もするけど、タケルのことは上の『創作の原点』で分かってもらえたと思う。そこからさらに成長した姿がこの未完文楽団の中で書かれているんだ。

    ウー:あらあら、何を考えて何を始めようとしているのかしら。

    サー:。。。それはこれから紹介劇で全部分かるっていう寸法でさぁ。

    ウー:アナウンサーのお姉さん、早く続き聞かせてよ!

     詩人が自分にとってのヒーローとなった竹馬タケル。ですが彼自身は詩で飯を食う、文壇で名を上げるなどの気持ちはこれっぽっちもなく、自分の趣味の範囲内で詩を書き続ける日々を続けていました。
     けれどもある日、そんな日々に疑問を抱き、「詩も音楽や映画のように、もっと素晴らしいジャンルになる可能性を秘めているのではないか?」というヒントを様々な場所から得て、アイディアを貯め続ける時が訪れました。
     孤独が好きな自分や、孤独な媒体の詩を変えたいと思う気持ちが芽生えたのです。


    サー:本屋でコーナーすらなくなろうとしているし、ましてや売れるわけでもない。でも詩というジャンルに身を捧げる決意を固めてしまったタケルはついに自分以外の人と繋がる術と技術を磨いて行動に移したわけだ。

    ウー:いい意味での馬鹿だし、無茶なところがタケルっぽいわね。やるって決めたらそれがどんな茨の道でも貫こうとする男。無鉄砲だけどかっこいいじゃない!

    サー:文楽というのは文学ではなく、音楽的な文章形態による芸術作品やエンターテイメントを目指すために使う文体。そういう意味で文と声、音楽や絵の組み合わせ、その楽団が未完文楽団ってことなんだね。

    観客Yeahhhhhhhh!!

    ウー:なんだか少しずつ未完文楽団の全貌が見えてきたじゃないの。

    サー:普通の散文詩や小説じゃできないことを可能にするのが文楽の特徴だもんね。

    観客Whoooooooop!!

     その後、現在の朗読配信事情や出版社の状況を把握したタケルは、今のやり方では自分が望んでいる目標を実現することは不可能だと確信しました。
     しかし、現状を甘んじて受け入れるだけでは済まさないタケルは自らウェブサイトを製作し、そこを中心地であり発信地として自分の企画の実現に向けて動き出したのです。

     ぶっちゃけさ、今のオーディオブックって昔の作品の焼き増しや、なんだか冴えないものばかりじゃない?出版社や配信会社も力を入れていないというか、諦めているような感じが伝わってくるんだよね。だって、明らかに映画や音楽に比べると劣っている印象が否めないんだもん
     ある大手オーディオブック配信会社の社長とも話を30分くらいしたことがあるけれど、まずは自分でやるしかないという結論に至ったんだよね。


     売り上げもきっと少ないのでしょうね。売れていればもっと大々的に知られているはずだもん。だからタケルは今のやり方のレールに乗らず、自分でルートを決めて目標に向かって進もうって決めたわけなのね。
     だけどアタシぁ心配だよ、ただでさえ売れない詩なんて媒体で戦おうとするなんて、タケルが無謀じゃないかって。


     だからこそダメージが最小限で済む個人ウェブサイトにおいてまず始めてみようってことになったんだ。自分にとっても、これから募集をかけて参加してくれる仲間や同志たちにとっても経済的にも精神的にも最小限のデメリットで済む方法でオーディオブックの世界を変えようとしていくんだ


     何かあったら全部タケルが責任を背負いこむ覚悟でこのウェブサイトと目的は成り立っているのね。
     だからこそ自由に気楽に未完文楽団の団員に活躍する場を提供しようとしているなんて、タケル、あなたは革命家よ!


     革命家かどうかは分かりませんが、とにもかくにもウェブサイト構築の知識を学び、文章と絵、音声を同時に載せられるまでに発展させたカラフルなウェブサイトができました。
     そして、タケルは詩集7冊分&自由に選べる400篇近い詩のコンテンツを準備し、読者のために広げるプランを実現しました。しかし、そこである問題が発生したのです。
     それは、竹馬タケル一人では文楽を完成することができない。ということに気付くことから始まりました。
     なぜかというと、タケルがハイレシテーションによる声入れをしてもタケル自身が納得していないので、どれだけ文楽作品を作っても未完成のままだということになるからです。




    ウー:あはは!タケルめっちゃ困ってる。朗読(ハイレシテーション)のクオリティに納得していないから「どうしたもんかなぁ?」みたいな顔している。

    サー:。。。ウーノ、笑い事じゃないでしょ。でもね、ここで読者の多くが気付いてくれたと思うんだ。このウェブサイトの名前の由来と目的の2つについて。

    ウーなんで未完なのか?についてね。アタシ分かった。普通の文章や紙媒体の本ならそれで完成かもしれない。だけどタケルの目指す文楽は声が付いて、さらには音も絵も付くかもしれない。自分一人じゃ未完成のままだから、自分の文章に未完文楽と名付けているのね。

     そう、今日の劇のテーマはそこ。

     一人では未完成のまま。それなら他の人の力を借りるしかない。そして声も音もそれだけでは多くの人が未完成。だからこそ、未完成同士の人同士繋がり合って完成を目指していこう。それが未完文楽団のテーマなんだ。

     このサイトに用意された7冊の詩集と400篇の詩を使って、あなたが持っている力を繋げ合って、ウェブ上で楽しんでいこうじゃないか。それが未完文楽団の誕生したきっかけなんだ。


     話の核心に迫って来たわね。

     サーぼぉ、今アタシはこの未完文楽noteの表紙に書いてあったタケルの言葉を思い出しているわ。
     『未完文楽団はあなたの文、声、音、絵の力を合わせ、オーディオブックの新天地を皆で一緒に切り拓くため、未完の自分と仲間を繋げて作品を完成させるためにある』
     表紙に掲げられた言葉の意味はまさにこのことだったのね。


     そう、そして『どのページを開くも君の自由。まずはここから始めよう』と書いてあるね。竹馬タケルの文楽、未完文楽、そして未完文楽団の生まれた理由はもう分かったから、次は各ページの紹介をして、団員の募集をかければボクたちの初仕事はバッチリさ!


     人と繋がるために、人のために文章を書くことを選んだタケルはこのノートにあらゆる想いを込めた詩を未完文楽として置きました。

     未完というのは自分一人では未完成な未来的作品を作るために、そして朗読者も声優も音楽(劇伴)も音響も自分一人では未完成のままという意味。

     みんなで力を合わせて一つの作品を作り、自分を世の中にアピールするチャンスを自分たちで作っていくという意味で未完とする。これが未完文楽団の意図するところであります。


     うおおおおおおおおお!!

     盛り上がってきたぁあぁぁ!!

     。。。文学を始めてこんなところに着地するとは思ってなかったぁ!文楽が行き着く先はアーティストや文芸ファンにとっての活躍の場っていうわけね!!


     落ち着くんだウーノ。それもこれも団員が増えないと始まらないし、まだ手探り状態のところも大きいからまずは出来ることから一歩一歩だ。

     この未完文楽団の中にある詩集のページ『未完文楽』の中に『On the social stage』という作品がある。この作品が伝えたいメッセージは、これからの社会の主役はより多くの人々たちってタケルは思っているんだ。民主主義社会の真の目的。その考え方を叶えて実現するためにも未完文楽団は存在する。


     今現在の世の中には文章、声、音楽、音、絵、動画などに関する仕事をしたいという人が数多くいます。ですが、環境やあらゆる条件に恵まれておらず、チャンスが掴めない人たちが数多くいます。そんな人のために、世に出るきっかけになるためにもこういった形のメディアがあっても良いのではないかという確固たる理念があります。

     大人になるということの定義は人それぞれありますが、タケルが行き着いた先には今を生きる若者や大人にも主役になるチャンスを増やそうという利他的な思考です。

     文学にしろ芸術にしろ文芸にしろ、これからの時代は個人商店のような価値観に拠るところが大きいと考えています。出版社や配信会社を通さなくても自分を表現できるし、自分を輝かせる場所は作ることができます。

     スマートフォンという魔法の杖が多くの人に行き渡り、新たなオーディオブックという舞台を視野に入れ、未完文楽団は活躍する場を自ら作ることができます。
     音声がハイレゾの時代に移り変わるように、朗読もハイレシテーション(略してハイレシ)の時代に突入するべく、文楽の文体を駆使してそのポテンシャルを最大限に発揮できる仲間を集めていきます。


  •  プロか、アマチュアか、そんな区別をする時代はもう終わりを迎えようとしています。

     竹馬タケルが誰であれ、あなたが何者であれ、持ち得る能力を活かして役に立つことができればそれはもう立派な未完文楽団の一員です。

     身分や性別、社会的な地位やステータスはここでは関係ありません。みんな同じ立場で未完成な人間。それが一つに合わさって完成を目指していくのが目的です。


    ウー「民主主義社会のシナリオとは、より多くの民が主役になることだ」って作品の中でタケルは言っていたもんね。上でアナウンスしていることを行動や態度で現そうということかしら。

    サー:「オニバ。言って行こうぜ」っていうのはそういう意味も込められているようだよ。文章だけじゃなくて声で、音で、絵でカタチにしていくことがオニバの秘訣なんだって。

    ウー:しっかしなんか皮肉よね。一人が好きで一人でできる媒体を選んだのに、人の手を借りなきゃならない日が来るなんて。まさか詩でここまで構想が広がって実践しようとするなんてねぇ。


     竹馬タケルは文学文学している文章をあまり好んでいません。敵は作らない主義ですが、できれば映画や音楽のようなエンターテイメントに詩を近付けたい。そこに新たな可能性を見出しているのです。

     既存の文学者、声優、音楽家、絵描きなどのアーティストの枠収まらない人材や埋もれた才能を活かすために、自分の能力を発揮できる場を自ら増やしていくことこそがこれから先の時代では重要になってくるのです。

     その受け皿となるのが未完文楽団となるのです。そのために竹馬タケル始め未完文楽団は仲間を募集していきます。
     日本各地にいる遠く離れた人々でも繋がりを得て、お金とリスクを最小限に留め、自分たちにできる最大限のエンターテイメントとして完成したと言える作品を生み出すことがこれからの課題になっていきます。





     大きく表現したわねぇ〜と言いたいけど、ネット社会じゃ当たり前ってところよね!
     繋げばそこには日本のみならず世界中の情報が広がっているもの。だから少しでも興味のある人を団員にして、大切に繋がり合って一つのものを作るために向かっていけたらいいわね。


     うん。
     逆に言うと、応募する人もあんまり考えすぎず、そう怖がらずに参加するといいよ
     要するに映画や音楽で出来ていることを文学でもカタチにしていく試みをしていくだけなんだからね。
     その可能性を秘めているのがたまたま文楽であるってだけで、0から始めてどこに着地するかも分からない仕事なのだから。



    ウー:これって仕事と捉えるのか、趣味か、遊びか、どう捉えればいいの?

    サー:そうだね、「私は利益は求めていません」だなんて格好つけたり、いい子ぶるつもりはない。でもお金になるからないかで考えたら事業は成功しない。結果から物事の是が非を始めることは愚策。いっていくことや過程をみんなで楽しむところから始めたいな。

    ウー:その延長上でもし利益が出たのなら皆で分け合い、夢のある場を生むために未完を完成させるまでみんなで作る。それが未完文楽団の志すところってところね。いいじゃない、アタシは気に入ったわ!

    サー:その上で、いつかこんな風に団員と形作りができればいいなって思っているよ。
     下にその図式を貼っておくね。





     あらら!こんな未来予想図まで描いて。
     え〜と、なになに、文章・音楽・声優・技術・美術系の人たちのために拓かれた製作チームを作り、オーディオブックの新たな媒体やジャンルを目指すのね。一体どこまで実現できるのかしら。


     この世は言ったもの勝ち、やったもの勝ちって言うけれど、まずは言って試してみるところから始めないと勝てないんだよ。だからまず最初に思いついた人が始めるしかない。それがたまたまタケルだったってこと。
     タケルより文章の能力やこの企画の実現能力の高い人がいるなら、それはそれでその人がやればいい。でもまだ誰も思い付いたり始めていないなら自分でやるしかない。

     別に文体に特許を出願したわけでもないからね。
     上手くいこうがいかなかろうが、削られるのはタケルの人生と団員の少しの労力と時間だけ。話はとても単純でシンプルなことなんだ。


     プロかアマか、そんなことは重要ではありません。みんなで楽しんで新しい物を作ることに意味と価値があります。
     結果的にそれが社会的な利益になればいい。自分のためだけでなく、他者と繋がるために自分の能力を使う。それはあなたも一緒。プロかアマか、そんなことは関係ない。チャンスを広げて世に出るなら一緒にという器の大きい媒体を作る

     それが未完文楽団の目標としているところです。



    観客Yeahhhhhhhh!!

    サー:文学ってさ、一人で作って一人で終わるんだ。これはよくないって思う。一人で終わらず、それぞれ違った個性を合わせることのできる文学媒体を文楽と呼び、文楽を土台にみんなで楽しみたい。タケルの思いはそこにある。

    ウー:ここまで話せばもう未完文楽団の紹介は完全にできたって感じがするわね!

    サー:うん。あとは具体的な応募の内容の話をしていけばいい。より多くの人が主役になれるようなメディアを目指していこうじゃないか。

    ウー:失敗したっていいからまずは挑戦することね。一つ確かなことは、人間やりたいこともやらずに生きるべきではないの。人生はあっという間だもん。どんなことであろうと、一人で生きて一人で死ぬべきではない。どんなジャンルの文芸だろうと芸能だろうと一人のままでいるべきではないもん。

     タケルにとって詩や叙事詩を書くことは文学というよりも、娯楽でありエンターテイメントです。ライフワークであり楽しむためにあるもの。だから既存の文学とは考え方が違うのです。そこが文学と文楽の違い。
     自分一人では未完成だと自覚したタケルは同じような立場と違う素質を持つ人を求めることにしました。少なくとも自分は一人では未完成な人間であり、作品のまま。だから人と繋がることで完成を目指したい。そう思えるようになったのです。


  •  未完文楽団の中にあるメインコンテンツ『未完文楽』の構想にはまだ先があります。ですが、それを実現するためにもまず未完文楽を知ってもらい、声から始めて詩篇単位で完成させることが必要です。

     何事も物事には順序があります。出来ることから始めてどれだけ可能かを確かめた上で、更なる先のステージへ行くことができるのです。そのアイディアもカタチもあります

     だからまずは詩篇単位でどこまで実現可能なのかを募集し、あらゆる能力を持った団員を増やしていくことから始めていきたいと思います。

     出版社、事務所、配信会社の既存のルールを打破して、自由に新たな物作りをする環境を個人商店単位で開いていきましょう。

     ネット上に詩を載せて、読者や団員のみんなに読んでもらうだけで終わりじゃないのね。その先にはまだ未知なる新たな地平がもうタケルには見えているのね。


     見えているっていうか、拙いかもしれないけど実現できる状態ではあるね。

     だけど今のところそれを実現化できる人材や機材、環境がないから困っているんだ。誰かの助けをいつか借りないといけないかもしれない。なんなら配信方法やアプリそのものを作る必要もあるかもしれない。一つ確かなことは、このサイトの未完文楽を少しでも完成に近付けることがその最初の一歩だということ。

     ハイレシ(ハイレシテーション)を身に付けてもらうところからがスタートだね。


     未完文楽団や未完文楽への参加をしやすくするために本公演に加えて後ほど、応募のページを作って分かりやすく作品の読み方を説明したいと思います。丁寧に、親切に、優しく伝えていくので興味を示した方々は安心してご覧になってください。
     400篇近くの未完文楽の中の1篇でもいいから読んでもらって、挑戦することから始めて欲しいと思っています。

     成功可能な人は実現可能な目標を立てるといいます。このウェブサイトに実現可能な目標を自ら立てて提出しておきました。
     だけどタケル一人の力でそれを達成することはできないと分かった以上、新たな最善を尽くすしかありません。

     「あなたに出来ること、出来ると夢見たことが何かあれば、それらを今すぐ始めなさい。向こう見ずは天才であり、魔法であり、力です。さぁ、今すぐ、始めなさい」
     これはゲーテの格言です。自分に出来る範囲のことを互いにやって、一つの新しい物を作る。それが未完文楽の醍醐味です。


     発想が普通じゃない、特攻野郎Aチームのような文楽団を作りたいね。その場のノリと勢いで、新しいものを作ってしまいたい。そしてみんなで報酬を山分け。だなんて野心も持って臨んでもいいかもしれない。


     これから表現は個人商店の時代になる。もう出版社やどこかの事務所に所属してやるのは古い時代の発信方法。だったら未完の文楽を一緒に完成させて、世の中に自分をアピールするなり、メッセージを届けるなり、配信会社に載せられるような素晴らしいものを一緒に作らないか?ということを問いかけ続けていかなくちゃいけないわね。


     うんうん。ネットの時代に対応した新しい文体でオーディオブックを少しでも進歩させなくちゃいけない。だけどタケルだけの力じゃ物足りないから、もっと良い声やアイディアの持ち主の力を借りてガンガンいきたいね!


     未完文楽団と楽団を結成する意義はご理解してもらえたでしょうか?
     この文楽流のスタイルはタケルにとって自分の気持ちを一番込めやすい、表現しやすい手段として発明された文体です。この文体の心地良さを読者やファンの方々、これから参加してくれるメンバーにも理解してもらい、共に未完文楽を完成させていきましょう。

     言葉は
     美しく
     響き良く

     これが文楽の極意であり、
     未完文楽団の目指すスタイルです。


     以上をもちまして未完文楽団についての紹介第一部を終了します。ここから核心部分に入りますので、楽しみにご視聴を続けてください。



    双子パチパチパチパチ!(拍手

    観客パチパチパチパチ!(拍手

    ウー:詩を書き続けた先に人との繋がりを求める展開が待っていたなんて、なかなかファンタスティックじゃないの。

    サー:うん。それでいて幸せや楽しみや利益をシェアする展望が開いている。あらゆるしがらみを超えてみんなで豊かになれるジャンルを生む挑戦がここから始まるんだ。

    ウー:自分のためじゃなくて、誰かのために自分の持っているものを使ったりして暮らす選択もそう悪い気はしないわね。

    サー:たまにはね。同じような考えを持ってくれる人が集まるといいね。

    ウー:集まるわよ、きっと。


    【アナウンス】
     ピンポーン。

     これより、10分間の休憩とさせていただきます。
     休憩中、飲食は飲食はご自由にお取りください。
     それでは未完文楽団の話題で盛り上がっていてください。



    ウー:お腹空いたわね。

    サー:うん。なんか食べて後半に備えよう。

    ウー:何食べようかしら?

    サー:今日は日本で行われている公演だからやっぱり日本食だね。

    ウー:そんじゃぁ、そこらへんふら〜っと飛んで食べにいきますか〜。

    サー:オッケー。

    ウー:いっくわよ〜。


    双子しゅわっち!






© 2018 未完文楽団.All Rights Reserved.